Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

アニマリュージョン! 2017年6月の休演日のお知らせ

現在、アニマリュージョン!ショーは毎週火・水・木曜日を休演日とさせていただいております。
 
<アニマリュージョン!2017年6月の休演日>
6月 1日 (木)
   6日(火)・7日 (水)・8日(木)
   13日(火)・14日 (水)・15日(木)
   20日(火)・21日 (水)・22日(木)
   27日(火)・28日 (水)・29日(木)
※尚、動物の体調管理などの理由により、急きょショーを中止とさせて頂く場合がございます。
 
以上あらかじめご了承の上、皆様のお越しをお待ちしております

サンディちゃんの芸犬修業 オテ、ハイタッチ、そしてハーイの巻 その1

アニマリュージョン!見習い犬、スタンダードプードル「サンディちゃん」の話題です。

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11月生まれですから、ぴったり一歳半になったところです。
 
以前このブログで、「未だにオテも覚えていない」と表現したことがありましたが、これはサンディちゃんの名誉棄損になるかもしれません。
というのも大型犬はやんちゃな子供の頃、不用意にオテを教えてしまうと、自己主張で何にでも手をかけてきたりする悪癖に繋がる恐れがあるので、「あえて教えないでいた」というのが正しいからです。
 
さて、そのサンディちゃんは普段は人前に出ることがあまりないのですが、GW中の夕方カドリー入場口付近でふれあい活動をしました。
大勢のお客様に馴らすことと、お客様へのサービスの一石二鳥を狙ってのことです。
 
お客様からは「ふわふわでかわいい!」「おとなしくていい子ね」「この大きさでまだ一歳?」「あ、さっきの変なおじさんだ」などのリアクションを頂きましたが、私は正直、少し不満でした。
あ、いえ、変なおじさんと言われるのはむしろ嬉しいくらいですよ。
何が不満かって、サンディちゃんがこれまで覚えてきたことは、ここでは発揮できなかったからです。
人がごった返す入場口ではフライングディスクも投げられませんし、立ち歩きも石畳の上では勝手が違うし、「ホエロ」などさせようものなら少し離れた人にとってはただの無駄吠えにしか聞こえません。
こんな時「ちんちん」ポーズか、せめてオテでも教えていたら、サンディちゃんの賢さが伝えられるのに…
 
…と、そんなわけでGWが終わるとともに、まずはオテの訓練に取り掛かった次第です。
 
たかがオテですが、取り掛かりで雑に教えてしまうと、こちらが差し出した手にぐいっと体重をかけるように覚えてしまう可能性があります。
理想は、犬の方が握手を求めてくるように空中で手を静止させ、こちらは握手に応じるように手をとってあげる感じになることです。
ですから最初は手を浮かせる為、犬の右前足の手首あたりを、自分の人差し指を鎌のように使ってそっと刈り取るような動きをします。これで、その手を嫌って避けるように前足を浮かせたら、その瞬間に褒めてご褒美のおやつを与えます。
そして徐々にその浮いた手を握ってあげるようにしていくのですが、細かいタイミングは文章では伝わりっこありませんから割愛します。
 
ともかく、この方法でオテはほとんど一日というか、一回15分の訓練でほぼ理解したようです。

 

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一応、証拠写真
 
 しかし、こうなると欲が出ます。すぐにでもオテを卒業させたくなります。
どういうことかと言いますと、オテという芸はあまりにもポピュラーすぎて誰もが気楽にさせてしまうという、「諸刃の剣」の芸だからです。
特にお子様は、自分の合図で犬が芸をした事実がうれしすぎて、エンドレスで代わる代わるオテをさせたりします。そのうち嫌がって、無視するようになったりします。
 
無視くらいなら良いのですが、逆切れ気味にジャブのように手を出すようになってしまうと、せっかく繊細に教えた芸が元の木阿弥となります。
そういうわけで、「オテを卒業する」とは、オテをハイタッチに進化させるということなのですが、長くなりましたので、また次回。