Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

動物トレーニング論

サンディちゃんの芸犬修業 背中乗りの巻

アニマリュージョン!6月の休演日は→こちら ほんのたまにですが、アニマリュージョン!ショー終了後のお見送りに出た時などに、お客様にこう聞かれることがあります。「あの、何年か前に遊びに来たことがあるんですが、シェパードを背中に乗ってけませんでし…

サンディちゃんの芸犬修業 シットアップの巻

アニマリュージョン!6月の休演日は→こちら 「シットアップ」とは、オスワリの状態から両手を浮かすという芸です。わかりやすく言うと「ちんちん」のことですが、特にネットでは何らかのブロックがかかってヤフーキッズとかで検索できなくなると困るので(?…

サンディちゃんの芸犬修業 オテ、ハイタッチ、そしてハーイの巻 その2

アニマリュージョン!2071年6月の休演日は→こちら のっけから話がそれますが、動物園等で飼っているインコは、「コンニチワ」とか「オハヨウ」という言葉を勝手に覚えてしまうことがあります。なぜかといえば、お客様がとりあえずそう話しかけるからです。定…

サンディちゃんの芸犬修業 オテ、ハイタッチ、そしてハーイの巻 その1

アニマリュージョン!見習い犬、スタンダードプードル「サンディちゃん」の話題です。 11月生まれですから、ぴったり一歳半になったところです。 以前このブログで、「未だにオテも覚えていない」と表現したことがありましたが、これはサンディちゃんの名誉…

「どうやって教えるんですか?」考 その2

アニマリュージョン!5月の休演日は→こちら 当時は、フリスビー犬やアジリティ競技などのドッグスポーツが世に広まり、続いて、ドッグダンスというジャンルがヨーロッパで生まれたばかりの頃でした。まだ競技人口が少ないので、ヨーロッパの団体がビデオ撮影…

「どうやって教えるんですか?」考 その1

アニマリュージョン!5月の休演日は→こちら 動物ショーの仕事をしていると、「どうやって芸を教えるんですか?」とお客様に聞かれることがあります。この質問には、毎回言葉がつまります。芸の教え方を秘密にするつもりは全くありませんが、一言では言い表せ…

サンディちゃんの芸犬修業 2足歩行の巻

アニマリュージョン!4月の休演日は→こちら アニマリュージョン!5月の休演日は→こちら アニマリュージョン!の見習い新人犬、スタンダードプードルの「サンディちゃん」の話題です。 今は中身を充実させるため、「見た目は二の次カット」のサンディちゃん…

「吠えろ」考

スタンダードプードルのサンディちゃんは、大型犬の子犬らしくエネルギーが有り余っていて元気な子でした。 地震がある少し前に担当することになり、地震のあとは、その屈託のなさにずいぶん癒されました。 特にゲージから出す時やお散歩開始の時など、本当…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その10完結編

皆様、あけましておめでとうございます。 新年の朝は、とても良いお天気に恵まれました。いつものルーティンである犬たちのお世話、まだ若いスタンダードプードルのサンディを連れて運動がてらフライングディスク遊び、そしてその後は残りの犬たちを引き連れ…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その9

もう能力的にはできてもおかしくないはずなのに、リング3つのうち一つだけを避けて通るチビちゃん。 もう、もどかしくてしょうがありません。 これまで培ってきた動物訓練の知識と経験を総動員し、ある対処法を試みました。 それは・・・ いかにも鳥が嫌が…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その8

くぐり抜けるリングの数を増やしていく訓練です。 前回までで全部で3つのリングのうち、2つ目だけを観客席側から飛ばしてクリアできるという状態になっています。 まず、1つ目のリングに挑戦です。これは今の2つ目のリングをくぐるのとほぼ同じ軌跡で場所…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その7

今回は結果からお伝えすると、少しづつ距離と高さを伸ばし、とうとうチビちゃんが中央のリングを、本来の高さでクリアできるようになりました。 これも前回のレベルから、4~5日はかかりました。 いつもの使いまわし写真ですが、この高さのリングをクリアし…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その6

何とか、ゴール地点が見えなくてもリングに向かって飛んでくれるようになったチビちゃん。 しかし、ここからまた距離が伸ばせません。観客席は足場が悪くて、私が上手く動けないのです。 絶妙に邪魔な位置にある手すり。 自分の手からスタートした鳥を、リン…

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その5

コンゴウインコのチビちゃんのフライング訓練の話題です。少し間隔が開きすぎてしまいましたね。 前回までは、むしろ最終目標のリングくぐりを忘れさせて、トレーニングは楽しいものだよと再認識させるようなレッスンを行ってきました。 「タップ」と「マエ…

「サイン」と「コマンド」の違いと、ちょっと上級者に見えるオスワリのしつけ

スタンダードプードルのサンディーちゃんが、オスワリを覚えた話を書きましたが、そのついでに。 犬は群れで生きる動物で、高度な群れの生き物にはリーダーがいて、リーダーが必要とされる群れは誰かがリーダーにならないといけなくて、飼い主がリーダーにな…

動物トレーニング論 マテとヨシの功罪

似たようなことを書いたことがあるかもしれませんが、犬の訓練が進み、たくさんのコマンドを教えるにつれてトレーナー側の国語力が結構大切になってきます。そのコマンドを自分がどういう意味で発しているかが問題になってくるのです。また、犬側がどう解釈…

ハードルの試作品たちと完成品

今回は犬メインではなくて、犬用ハードルの話です。 白トイプードルのテンちゃんには、2本足ハードルジャンプを教えています。 大体高さ20センチくらい跳べます。 練習用のハードルは、手近にあった廃材で作りました。 試作品一号です。 タル乗りの側面みた…

バランスと力みとコリ

私は常々、力はバランスである程度代用できると思っています。ちなみに、スピードもタイミングで代用できると思っています。 バランス感覚は、どんどん磨ける力です。 そして犬にチンチンを教える時は、できるだけ力んで欲しくないんです。 ちんちんを教える…

動物トレーニング論  きめ細やかな訓練には時間がかかるもの。

動物の訓練をする時、若いうちはどうしても「短期間で教えた記録」を狙いたがってしまうものです。 私もかつては「お手なんて一日で覚えるよ」とか、「ちんちんなんて3日もあれば十分さ」とか言いたくてしょうがなかったものです。実際、クオリティを別にす…

節分のピーナッツをインコたちにプレゼントしながら考える

昨日に続き、節分ピーナツネタ2です。 やはりコンゴウインコの一番の好物は、ヒマワリの種です。でも、「おいしいものは脂肪と糖でできている」じゃないですが、ヒマワリやピーナッツは油分が多すぎて栄養バランスが偏ります。だから特にピーナッツは、たま…

「動物感覚」の続編的なお勧め本

前回ご紹介した「動物感覚」の続編ともいえる「動物が幸せを感じるとき」も超お勧めの本です。 なんというか、既成事実に縛られていない説がたくさんあります。 とはいえ、かなり前に読んだ本だし、前回記事で思い出した程度ですから,、これから書くことに私…

日常風景のちょっとした違いと「動物感覚」 という本

今週のお題「今だから言えること」 ほとんど毎朝十二支苑周辺を犬と散歩しているわけですが、毎日同じ道でもほんの少しづつの違いはあります。太陽が出る角度と方向が微妙に違ったりしますし、もちろん天気は毎日変わります。 この日は、いつもの見慣れたメ…

動物トレーニング論 常に気をつけたい逆調教とついでに消失バースト

逆調教のことはまだ書いたことがなかったかどうか自信がありませんが、知っている人には常識な話です。 犬が吠えた時に、「うるさいから静かにしなさい」と叱るつもりで犬のところに行きます。ところが犬はそのうちに、吠えたら人が来てくれるという事実を理…

動物トレーニング論 黄色信号は止まれか、行けか?

動物に対して、合図を出せば出すほど空回りしちゃって、逆のことをされることがあります。これもイメージの話なのですが、黄色信号は果たして、必要なのかどうかという問題とそっくりです。 マナーの悪いドライバーは、黄色信号は「止まれ」だと知っているの…

動物トレーニング論 しつけは形から入る。動物には既成事実が最も大事だから。

久しぶりの動物トレーニング論です。 犬に服従心を持たせたい時は、以前も書いたと思いますが、アゴまで完全につけさせるフセを教えることは重要だと思っています。 これはまあ、人間に例えたら、土下座をさせることとほぼ同じだと考えていいのではないかと…

クリッカーは、いつか卒業しないと一つの用途にしか使えないという矛盾

クリッカーは、動物訓練補助ツールの一つです。 トリーツと言われる、いわゆる「ご褒美のおやつ」も、首輪もリードも、全部訓練補助ツールです。なぜ、わざわざそんなわかりきったことを改めて書くかというと、クリッカートレーニングをやり始めたら、クリッ…

行動分析学用語 弁別刺激

行動分析学では、「弁別刺激」という小難しい言葉が良く使われます。 どうも結局、動物に対して出すサインの事らしいんですね。なぜ、こんな小難しい専門用語を使うのか不思議なんです。専門用語の重要性はわかっていますが、サインでいいのじゃないかと。 …

行動分析学用語 動物の迷信行動

行動分析学の用語に「迷信行動」があります。 良く引き合いに出される、一番有名な迷信行動は、郵便屋さんと犬の関係です。 庭先に犬が繋がれています。郵便屋さんが配達に来ました。犬は吠えます。郵便屋さんは吠えられるのは珍しい事ではありませんから、…

動物の現状維持根性

ちょっと、当たり前の話をします。 人間は、大人になるほど保守派になるっていいます。動物から考えるとよくわかります。動物が保守派になるのは、「過去の行動記録は全て、今、こうして生きていられる理由だから」だと考えるとわかりやすいと思います。 新…

叱ることの不快感とマイナスイメージ

よくある話ですが、例えば電車の中で騒ぐ子供がいるとします。 近くにいる大人のおじさんが、イヤそうな顔をして「えへん!」と咳払いをします。それに気づいた子供の母親が言います。「ほら、オジちゃんが怒っているでしょ。叱られるからこっちに来なさい。…

犬界の2大法則

犬は群れの生き物だから、リーダーに従う習性を持っている・・・基本ですよね。でもこれは、私に言わせると第一法則です。第二法則もあるはずです。 第一法則 群れの敗北は自分の敗北だから、強いリーダーがいたら、従わないといけない。 第二法則 群れの中…

犬は人の言うことを聞くのではなく、テンションをまねる?

子育て論で良く聞くのが「子供は、親の言うことを聞くのではなく、親の行動をまねる」ということ。耳が痛いですね、もう。 だからこれは、置いときます。 今回の内容は「犬は、飼い主の言うことを聞くのではなく、テンションをまねる」これが私の仮説です。 …

1,2,3、いっぱい 3

コマンドの前の間合いについて。「位置について、よーい、どん!」というコマンド(?)がありますよね。この「よーい」を、「マテ」のことだと勘違いしがちです。 多分ですが、上級者はみんな「マテ、準備して、行け!」だとわかっています。初級者は「マテ…

1,2,3、いっぱい 2

前回の補足です。コマンド(合図)を言う前に、自分に注目させることは大切です。だからまず、コマンドの前に名前を呼んだりしますね。というか、名前もコマンドです。そう思った方が訓練は上手くいきます。 ただし名前は、人によって、又は場合によって意味…

「1,2,3、いっぱい」という数え方

昔々、ソニーのウォークマンのCMに出ていた「ブッシュマン」を覚えておられる方っていますか?固有名詞では「ニカウさん」。 カラハリ砂漠の先住民族です。「ブッシュマン」という名称が差別用語にあたるので「コイサンマン」と名前が変わったりしましたが、…

犬のしつけ相談に対する不明確な解答

仕事がら、たまに犬のしつけ相談を受けることがあります。 「うちのワンちゃんはよその犬が苦手です。散歩中に他の犬にすれ違おうものなら大変なことになっちゃうんです。くってかかってしまって、どうしても治らないんですよ。」 いろんな原因が考えられは…

行動分析学 負の強化と「馬と話す男」

私の大好きな本の一つ、「馬と話す男」 動物の(馬の)ささやきが聞こえるという、「ホースウィスパラー」という言葉は、この本がきっかけで知りました。 この本の著者、モンティ=ロバーツさんは、丸い柵の中にいる全く訓練未経験の馬を、一時間くらいで馴…

行動分析学 悪い癖の消去にクリッカーを使いたい時のイメージ

クリッカーは時として(又は人によって)、すごく役に立つことがあります。 そのうちの1つは、感情とテンションを切り離せるということ。 動物訓練で、大きい声でハッキリ合図を出そうとすると、無意識で怒った声になっちゃったり、小さい声にすると、甘やか…

行動分析学 オオカミ母さんの教育法と、罰について

これは行動分析学と言えるのかどうかわかりませんが、オオカミの、子どもの叱り方がすごいんです。「オオカミと暮らす」だったか、何の本に書いてあったのか忘れちゃいましたし、記憶違いもあるかも知れませんので、私の作ったおとぎ話と思っていただいても…

行動分析学 クリッカーのたとえ話の缶ビール

前回の続きです。 ビールが報酬だすると、缶ビールを開けた時の「カシュッ!」という音も、大抵の人は好きになります。 これを元に以下、創作エッセイを書きます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「こんにちは。ペンネーム『仕事中毒』と言います。結婚していますが、…

行動分析学 オペラント条件付けって?

前回の続きです。 ペンギンに、モニターをつつかせる方法。「オペラント条件付け」というテクニックを使います。行動分析学と言えば範囲が広すぎるので、ほとんど動物行動分析学の実践と言えばこの「オペラント条件付け」のことを指していると言ってもいいで…

行動分析学 スキナー箱って一体?

ペンギンに線の長い短いを知る能力があるかを、どうやって調べるか? 行動分析学の実際の実験は、多分こんな感じです。 まず、外部環境に左右されないために、小さな実験室を作ります。できるだけ情報のないシンプルな部屋がいいです。刑事番組とかでよくあ…

行動分析学を初歩から考えてみる

「行動分析学」って、何かとっつきづらい感じがします。ローレンツの「動物行動学」の方が、物語としても読めるし、よほど好感が持てます。 そもそも「行動分析学」という言葉が、実際に動物を扱っている人の中でもまだまだマイナーです。多分、動物ではなく…

動物トレーナーを志す方にお勧めの本「上手くやるための強化の原理」

動物トレーニングに興味がある方にお勧めするのが「上手くやるための強化の原理」という本です。わざわざ私がお勧めするほどではないくらい、動物訓練業界では有名な本です。 オペラントトレーニングについていろいろ書いていこうと思いますが、この本を一冊…

動物訓練に必勝法なんてあり得ないけど、オペラントはかなり参考になる

動物訓練に「こうすれば絶対うまくいく」、なんて必勝法はないはずです。だって、人間が長い間、全人類挙げて子供を育ててきて、まだ子育ての必勝法すらないんですから。自分と相手の組み合わせも、無限の数だけあります。 だから、動物トレーナーが100人い…

犬とのひっぱりこで、犬からオモチャを取り上げる古武術の応用

犬との引っぱりっこ遊びで、熱くなってお互いにぐいぐいと楽しくひっぱりあった後、軽く冷静な「はなせ」のコマンドで犬からひっぱりおもちゃを回収することが出来ると、周りから尊敬されます。それが初対面のワンちゃんだったりすると、その飼い主さんから…

犬とのひっぱりっこ2

前回に続き、ひっぱりっこの話題を、もう少しひっぱります(これはおやじギャグではありません。ユーモアと言ってください)。 ひっぱりっこを、お勧めするかしないか。犬のトレーニング本の中には、「しない方がいい」と書いてあるものもあるし、「してもい…

犬とひっぱりっこ

犬の基礎トレーニングで私がけっこう重要視しているのは、ロープなどで行う「ひっぱりっこ遊び」です。 これは私だけの考え方かもしれませんが、犬は服従心があるほど遠慮がちになっちゃいます。特に、ものをくわえさせる訓練の時に感じます。どうも犬は、飼…

初心者と達人は似ているの法則

マニアック動物トレーニング論。 今回は、以前の「心のリミッター解除!」の補足のような内容です。 私の中の当然の常識として、表題の「初心者と達人は似ているの法則」があります。これはもう、誰かに聞いたのか、自分で思いついたのかわからないくらいで…

心のリミッター解除!

人前で動物を褒めるって、最初はなかなか照れるものです。それこそムツゴロウさん流の「よしよしよしよーし、お前はいい子だね。ちゅう!」なんて。アルソック体操の方がまだましだというくらい気恥ずかしいものです。 出る杭は打たれる人間社会で生活してい…