宣伝部長?
アニマリュージョン!には、たくさんの動物が登場します。
ハトなど、まとまって出る動物も合わせると40頭羽は超えます(同じ個体に見えるものが実は別だったりします)。バックヤードは、ちょっとした移動動物園のようです。さすがにこれだけの動物がいると、必ず全員が健康というわけにもいかず、芸を差し替えたり、動物を差し替えたりすることもあります。
ですので、このブログでご紹介した仲間たちが、ショーに出ないこともあるかも知れないことを、あらかじめご了承の上でお読みくださいね。
さて、もうすでにハトが出ることがネタバレしましたから、ハトたちのお話をします。実は、軽く考えていたハトの飼育というのが、けっこう厄介なんです。餌をやりすぎたら、卵をどんどん産むし、減らすと群れの中の立場が弱い個体がどんどんやせ細っていったりします。そして、脂粉(蝶々みたいに体からでる白い粉)が分泌されるらしく、飼育場はあっという間に埃で真っ白になります。とても面倒なので、学べることが多いので、飼育担当はメンバーの中では新人さんです。
そんなある時、せっかく順調に育っていたのに、育児放棄されたハトのヒナがいました。それを新人さんが親代わりになって育てたら、一番馴れた手乗りバトになりました。他の人が触っても逃げていかないんです。とは言っても、もうショーの内容は固まっているので、このハト君は出番がありません。
そこで新人コンビの彼らは、ステージの外での宣伝活動をたくらんでいるようです。
一気に宣伝部長の座を狙っています。でも、ノーリードでは、万が一飛んだ時にカラスに襲われたら大変です。なので今は、ハーネスをつける練習をしています。
もし、園内で手乗りバトを見かけることがあったら、ぜひ、声をかけてあげて下さい。「部長、昇進おめでとうございます」と。
…ご紹介したのが、出ないこともあるどころか、出演予定がないハトってのも変な話ですが、これからもよろしくお願いします。
新人の「イノッチ」と、未来の宣伝部長「トッポ」