犬とひっぱりっこ
犬の基礎トレーニングで私がけっこう重要視しているのは、ロープなどで行う「ひっぱりっこ遊び」です。
これは私だけの考え方かもしれませんが、犬は服従心があるほど遠慮がちになっちゃいます。特に、ものをくわえさせる訓練の時に感じます。どうも犬は、飼い主さんの眼の前で物をくわえるのは恐れ多いと考えているようです。
例えていうなら…
ダウンタウンの浜ちゃんが、西川きよし師匠の頭をツッコミではたくような行為。
普通、大御所には手が出せないものですが、しないとボケ突っ込みが成立しません。浜ちゃんクラスになれば礼儀や上下関係もわかった上で思い切ってできるでしょう。でも、普通の芸人さんには荷が重いです。逆に、全く礼儀を知らない子供や若者なら、いとも簡単に頭を張れるかもしれません。
先に頭をたたかせておいてから礼儀を教えるか、
礼儀しっかり教えた上で、たたかせるか。
遊び感覚か、仕事(命令)感覚か、どちらから入るかという問題です。
レトリーブ(投げたボールを持ってくるなど)も仕事のようですが、基本は遊びです。「持ってきたご褒美に、またそれを投げてあげる」の、くりかえしですから。
しかし、ただ単にものをくわえさせるのは、レトリーブ以上に高度です。
命令されるほど、恐れ多いと感じてはなしてしまうからです。
(※あくまで個人の感想です)
だから、初めのうちにひっぱりっこで、徹底的に遊んであげます。そうやって、犬にくわえることの楽しさを教えます。
最初の例えだと、遊び感覚できよし師匠の頭を張らせて、師匠に対する礼儀を別にあとで教えるってことです。
さて、この説明であっているのか、脳内会話*1でプードルのアロマに聞いてみました。
私「かくかくしかじかなんだけど、くわえる芸は、きよし師匠の頭をはたく感覚に似てる?」
アロマ「うーん。 …きよし師匠って、誰?」
これだから、平成生まれは!
ちょっとブレてますが、アロマのロープをくわえるシーン。
今や、もはや仕事感満載のめんどくさそうな顔。
*1:別名、妄想とも言います