犬の嗅覚
犬の嗅覚って、人間の何万倍とか、人によっては一億倍とか言われますよね。
この間、餌をあげようとした時に、手を滑らせてバットをひっくり返してしまいました。シェパードのハチローの分です。拾うのも面倒だったし、床も汚れていなかったので、本当はよくないんですが、つい、「よし」と、そのまま給餌にしてしまいました。
床に散らばったフードをハチローが食べて歩きます。しかし最後の1粒を探しきれずに、いつまでもフンフンと床を嗅ぎまわっているんです。私には、見えています。もう、もどかしくってしょうがありません。
こんな時こそ、脳内会話の始まりです。
私「なんでそんな簡単なことができないの?一億倍の嗅覚って何?」
ハチ「いや、全部同じにおいってのはね。『ウォーリーを探せ』みたいなものだよ。」
私「どういうこと?」
ハチ「『ウォーリーを探せ』は知ってるよね。あれでさあ、視力が1,0の人と、2,0の人が対決したとするじゃない。で、2,0の人が2倍の速さで見つけられるとは限らないでしょ。」
私「ああ、そういうことか。よくわかったよ。ありがとう。」
ハチ「どういたしまして。はっはっはっ」
私「…まてよ。お前、誰だ。なぜ犬なのに、『ウォーリーを探せ』を知っている?」
ハチ「ばれたか。また会おう。さらばだ、明智君!」
結局私の、自問自答だったようですね。
自問自答ついでに言えば、たぶんこういう時の犬って、カーナビでどこかに行こうとしてて、まだ目的地の入口がわからないのに、「目的地に着きました」って言われちゃった時の人間の気持ちと、同じなのではないかなと、ひそかに思っています。
会話できなかったひと?あっ、ハーイ