行動分析学を初歩から考えてみる
「行動分析学」って、何かとっつきづらい感じがします。ローレンツの「動物行動学」の方が、物語としても読めるし、よほど好感が持てます。
そもそも「行動分析学」という言葉が、実際に動物を扱っている人の中でもまだまだマイナーです。多分、動物ではなく元々は人間の心理学の分野としてスタートした、「科学」の一分野だからでしょう。
科学というからには、誰がやっても同じ結果が得られる再現性がないといけません。相手が人間や動物であっても。そりゃ、難しくなるわけです。専門用語もやっかいです。
行動分析学は、独自の方法と理論でいろんな実験をします。例えば「ペンギンに、線の長い短いを区別する能力があるのかどうか」とか。この能力はあることが証明されたのですが、それ自体がすごいんじゃなくて、ペンギンに「線の長さを区別したら、ご褒美がもらえる」ってことを理解させることができるのがすごいんですね。いわゆる、「意図理解」をさせるということです。
難解ではありますが、こんなに難しい意図理解をさせることが出来るって、すごいことです。で、自分に理解させるつもりでオペラントトレーニングのことを書き始めています。
まず今回は、行動分析学は科学であり、それを研究する学者がいるらしい、ということを書いておきたかったのです。
深いところまで行ってギブアップするまでの間、よろしくお願いします。