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Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

行動分析学 スキナー箱って一体?

ペンギンに線の長い短いを知る能力があるかを、どうやって調べるか?

行動分析学の実際の実験は、多分こんな感じです。

まず、外部環境に左右されないために、小さな実験室を作ります。できるだけ情報のないシンプルな部屋がいいです。刑事番組とかでよくある、取り調べ室みたいなイメージです。中には、誰もいません。

その部屋の中に、実験機械を置きます。この場合、横並びで同時に見れるモニター2つで、それぞれその下に餌が出てくる取出し口があります。

そして、モニターにそれぞれ、長い太線と短い太線を映します。ペンギンがそれを見比べて長い方をつついたら、下から餌が出てきます。

 

トレーニング上で一番難しいのは、線をつついたら餌が出ることをまず理解させることですよね。でも、まだそんな高等技術は置いておきます。

 

この小さな実験室のことを、「スキナーボックス(スキナー箱)」と呼ぶのです。

ちなみに、モニターだと機械デジタル的に実験ができるので理想でしょうが、ただのプラスチックの窓で、紙芝居みたいに裏で人が線を出し入れしたり、餌を出したりしても大丈夫です。ただし、人が変わって出し方の癖が変わってもいけませんし、日によって違う人の顔が見えたら、実験の精度が落ちます。

だからペンギンには極力、機械的なものだと思わせる必要があります。

一時期に流行った、消費者金融の「むじんくん」とかみたいに、機械の裏には人が張り付いて観察しているのを、悟られてはいけないんです。

なぜかって、人がいることがバレると、モニターどころじゃなくなって、ペンギンが普通に人に餌をねだろうとするからです。(わかりやすく、極端に書いてます。もっと温かみのある研究方法もあると思います。)

 

さて、今回はこの、スキナー箱の意味が分かれば十分でしょう。

だって私は、この用語が出てきた時点でちんぷんかんぷんだったのですから。

でも極端に言えば、「ワンちゃんのトレーニングは、できるだけ人のいない静かな環境でやりましょう。」という犬の訓練本と変わりません。

「できるだけ、外部環境に左右されないスキナー箱を作りましょう。」ってことです。そして当たり前ですが、実践では「物理的な箱」じゃなくていいんです。

箱という、イメージが大切なんですね。

 

もう一つだけ。実践では、トレーニングしている自分も含めた環境が、スキナー箱なんです。だから、自分も感情に左右されずに、機械の様に法則をもって動かないといけないんです。

 

ちゃんとした本を読んで、「スキナー箱内において…」なんて書いてあったら、「ちゃんとオペラントトレーニングの環境を整えたんだな」と思うだけでいいですよ。きっと。