Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

トリミングハサミの使い方のコツを考えてみる

アニマリュージョン!のプードル達のカットは、ほぼ我流です。動物の専門学校の頃に授業のカリキュラムがあったはずですが、トリミング実習が2コマくらいあったっけ、くらいの記憶しかありません。

聞くところによると、トリマーの専門学校等では、ハサミ(シザー)は「片方の歯しか動かしちゃいけないから、親指だけを動かすこと」と教えられるそうですね。

私もその言葉だけを聞いて挑戦してみたんですが、上手くいきませんでした。

これは相当に高度なパントマイムをするのと一緒か、もっと難しいかもしれません。

 

私は、簡単にできるコツを探すのが好きなんです。

例えば、早口言葉の「バス、ガス爆発した」という言葉、私は得意なんです。

なぜかというと「バスが、素爆発(すばくはつ)した。」という言葉に置き換えるからです。素爆発という言葉はないのですが、あると考えて「素爆発、素爆発」と何回か唱えます。その後、「バスがすばくはつした」というと、あら不思議、超早口で言えちゃうんです。

これが私のよく使う「最初は脳みその違う部分を使う」という発想です。

 

で、プードルのカットのハサミの話に戻ります。

初心者の方への話ですが、「親指だけ動かすこと」という言葉のイメージにとらわれないで、「人差し指で抑えて切る」、つまり人差し指を使うイメージの方がずっと早く体得できるように思います。

これは推測ですが、プロのトリマーさんがハサミを持たずにパントマイムのように手を動かせば、きっと人差し指も動くと思います。

私は動きます。ただ、それが未熟な故か、馴れてきた故かはわかりません。

もっと言えば、もともと人間の手がそう動くのが最も効率がいいのかもしれません。

 

間違っていたら赤っ恥ですが、こういう、人差し指も親指も両方使っているのに親指しか使っているように見えないような動きは、古武術的な体の使い方にもつながるんです。

 

で、こんな話をしたあとは、私は必ずこう言います。

「そのイメージでやってみて上手くいかなかったり、ヒントがつかめなかったら、すぐにやめちゃっていいですよ。今度はそっちに脳が捉われちゃいますから。」と。

 

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ま、それと腕前は別なんですけどね。モデルはスタンプーのアロマちゃん。

私の感想は、陶芸家風に。

「まだまだ、じゃ。今回も、駄作じゃ。

・・・が、ぱっと見、シロートはだませるから、アリじゃ。」