犬界の2大法則
犬は群れの生き物だから、リーダーに従う習性を持っている・・・基本ですよね。でもこれは、私に言わせると第一法則です。第二法則もあるはずです。
第一法則
群れの敗北は自分の敗北だから、強いリーダーがいたら、従わないといけない。
第二法則
群れの中で自分が最強だと思われる時は、たとえ消去法でも自分がリーダーにならないといけない。
第二法則は、酷です。人間の学生の中には、ほとんどイジメの一環のような感じで学級長や生徒会長を押し付けられちゃう人がいたりしますが、犬の場合は手を抜きません。チワワでもヨークシャーでも、正義感で全力でボス業に取り組んじゃいます。
ボスは、楽じゃないんです。責任が大きいんです。狼なら、狼から教わった狼社会をつげばいいんですが、犬が人間社会でリーダーなんて、わからないことだらけです。かわいいペットが、そんな大きな責任を背負わされてストレスを抱えていたら、その地位から引きずり降ろしてやる方が親切です。第一法則の中で生きる方が楽で幸せなんです。
もとオオカミが、「この生き物をリーダーにしよう」と、自ら人間に歩み寄って来た時に「犬」になったんです。生物学的には違うかもしれませんが、人間とは「共生」関係と言ってもいいでしょう。
立場の逆転は、共生関係の裏切りです。サメに向かってイソギンチャクが、「こ、これをどうぞ。」と、触手でカクレクマノミをからめとって差し上げるようなもんです。
だから躾には、時には厳しくいかないといけないと思うのです。
「厳しく」っていうと厳しいのを想像しちゃいますが、知らず知らずのうちの甘やかしには気をつけようってことなんですが。
だからせめて、アゴまでつけさせるフセは絶対に教えておいた方がいいと思います。しつけや礼儀は、形から入るものですしね。