阿蘇山小規模噴火
昨日(11月26日)、ヤフーのトップに「阿蘇山小規模噴火」と出ていてびっくりしました。夕方あたりには、阿蘇山中岳のアップの画像をいたるところのニュースで見ることができました。
こういう時に頭を悩ませるのが、「風評被害」ですね。どこからが風評で、どこからが本当なのかは誰にも分らないからです。
ただ、あの火口付近のアップ画像を見ると、地元の私はびっくりします。その日は曇り空で、よほど近づかないと火口が見れない気象条件でした。今日も朝からヘリコプターが上空を飛んでいます。
たまたまその日は休みだったので、阿蘇の涅槃像と言われる阿蘇五岳をブログ用に撮影したいと思って、内牧温泉の絶景スポットに行きました。
迫力はあるのですが、カルデラの内側である内牧温泉からでさえ、遠くの山で煙が上がっているなという感じです。
今日の朝は、噴煙がもっとすごいです。
最近は火山活動が活発だから、阿蘇山ロープウェイも休止中なのですが、
まず11月19日の阿蘇山を見て下さい。これもブログ用に近くまで登ったのです。
19日の白い煙は、においもありません。ほとんど水蒸気のような印象でした。
で、11月27日、つまり、今朝のカドリー。
こりゃ、迫力!
反対から見たら、こんなにきれいな空です。これも、ほぼ今朝の同時刻。
私の正直な感想は、「火山灰、来たら嫌だなあ。」
実は、同じような噴火を平成元年に体験しています。私が阿蘇に来た年に噴火があったのです。だから私にとっては、阿蘇山は噴煙を上げていて当然の山だという印象があります。
ただ、火山灰は・・・やっかいです。
粉っぽいので、水で流したくなります。流すと、固まっちゃうんですね。イメージはもう、細かな砂鉄です。
今のところ、カドリー上空には来ていません。
でも、来るでしょうね。ああ。この、朝露の時期に。
でもまあ、その程度の心配ですんでいることはありがたいことかも知れません。
最近になってこれだけ各地で火山活動が活発化しているんですから、本当は噴火しない方がおかしいんですからね。
こんな仕事をしていると、動物にかまれて傷を負うことがあります。そんな時、傷口がふさがっちゃうと消毒ができず、中で化膿しちゃうんですね。だから、お医者さんは、人の傷口にガーゼつっこみやがるんです。毎日、出しては入れの繰り返しなんですよ。あの医者ときたら、人の体だと思って… あ、いや、例えです。
塞がっていたものが噴出すると、ふさいでいたものが飛んで危ないんですね。
だから阿蘇の地元では、噴煙がやむ方がヤバいという、ジンクスみたいなものがあるんです。
今のところ、日常とそんなに変わりありませんよ。
で、ここからは10時半ごろ。
やばい、こっちに来た!太陽すら隠れています。
で、今現在は上空青空、噴火の煙も白くなっています。
今日のここまでの降灰は、少し強い黄砂くらいでした。