行動分析学用語 動物の迷信行動
行動分析学の用語に「迷信行動」があります。
良く引き合いに出される、一番有名な迷信行動は、郵便屋さんと犬の関係です。
庭先に犬が繋がれています。郵便屋さんが配達に来ました。犬は吠えます。郵便屋さんは吠えられるのは珍しい事ではありませんから、ポストにハガキをさし込んで、帰ります。
これが一方の犬にとっては、「よーし、俺が吠えて威嚇したおかげで、不審者が玄関の手前で思いとどまって引き返した。侵入を防いだぞ!」
と、なっちゃうんですね。もうそうなると、郵便屋さんに吠えるのが楽しくてしょうがありません。「また来やがった。今度も絶対に入れないからな。」と。
ちなみに、実践では用語なんて関係ないと思うかもしれませんが、やはり用語があるってことはそういう概念があるってことだから、用語は知るに越したことは無いと思います。
迷信行動で大事なのは、今自分が訓練している動物が何か間違った迷信を信じていないかという目でチェックするセンスを持つということです。
(間違った迷信を信じるは、日本語がおかしいですね。)
白トイプードルのテンちゃんは、ハイパー犬です。気がつくと、いつも私の周りをくるくると回っています。気分はボーダーコリー。もしかして、私の両足がバラバラに逃げないように、まとめてくれているのかも、と思いました。
これは典型的な迷信行動です。すぐに抱き上げて、腰のところで足が繋がっていることを見せてやりました。
すると、ぐるぐる回っていれば、いつか抱っこしてくれるという迷信が生まれたようです。結果、もっと回るようになってしまいましたとさ。
テンちゃんは未完の大器だと思います。
中身も、トリミング前の外見も。