「ぶらり地元旅」 #地元発見伝 また懲りずに噴火後の阿蘇山に登る
「ぶらり地元旅」 #地元発見伝
阿蘇市, 熊本県県道111号線
地元の魅力を発見しよう!特別企画「地元発見伝」
こんにちは、Mr.トーマです。
朝早い時間に、なんとなく思い立って、再び阿蘇山に、登れるところまで登ってみようと思いました。やっぱり、風評被害どうこう言う前に、自分で確かめてみないと。
草千里までは、普通にクルマで登れました。草千里が、「雪と氷千里」になっていました!
きれいです。早い時間なのに観光客の方もちらほらいますし、観光バスも来ています。
そして、なんと、阿蘇山ロープウェイ乗り場の駐車場まで、普通に行けるんですね。地元の警備の方に聞いたら、最初の小規模噴火以来、ここまでは一度も通行止めにはなっていないんですって。
もちろん、自然災害に対する備えは自己責任ではありますが、この迫力の噴煙は、やっぱり感動します。地球は生きていると実感します。そして、とにかく雪景色がきれいなんです。
実はここまで来るのは無理だと思い込んで諦めていたんですが、西巌殿寺まで来ることができたので、例の5Zの千円札をお賽銭にして、阿蘇の安全を祈願しました。
その駐車場より少し手前に、古坊中という地区があります。
修験道者がたくさん集まって修行をしたと言われる場所です。このあたりには、遊歩道があるんです。何の気なしにぶらっと入ってみました。すると、だんだん登りになっていきました。階段もあります。15分ほど歩いて、気がつきました。
「これ、登山だ。」 多分、杵島岳に登っているんです。
そして、丘の上に到着しました。火口よりも目線が高い感じです。ここは山の頂上ではないようです。まだ続く道を少し下ってまた登りになれば、多分そこが頂上だと思います。
でも、着の身着のままで手袋もなく、ジーパンに少し厚手のパーカーくらいで来たらもう、寒くて寒くて。山をなめてはいけません。この寒さは心臓にも負担がかかります。私は一度心臓の開胸手術をしています。それ以来、傷痕である心臓の前三分の一くらいはあんまり動いていないらしいんです。
降りなくちゃ。
標高で言うと、きっと1100m前後くらいだと思います。山育ちの私には空気が薄いというほどではないはずですが、ここは山の基本、息を吐くことを意識しなくちゃいけません。吐くと言えば当然、般若心経の読経です(笑)。
能力開発オタクでもある私は、般若心経を暗記しているのです。
お経を唱えながら、無心で山を降りる男。修験道の地。私は前世、修験道者だったのかもしれません。(ただし思い込みが激しいですから、私の思いつく前世候補はたくさんあります。インドのヨガ行者、南米でコンゴウインコとか飼っていた古代人、忍者、ピエロ、アイヌ人、縄文人・・・。)
ここまで来るもの好きが、この時間、私だけだったのは救いです。きっと、今登ってくる人がいたら、お経を唱える謎の普段着の男は、この世のものとは思われないでしょう。あやうく、私が変な風評被害のもとになるところでした。
で、今回発見したこと。素晴らしいきれいな雪景色を見たけど、紫外線で視力は低下します。雪山にサングラスは必需品ですよ。