ASO田空間８ 阿蘇の踊山神社に行ってみた （ASO田園空間博物館 サテライト８）

私史上初めて、と言ったら大げさですが、田園空間のサテライト案内で初めて存在を知った神社が、今回の踊山神社です。

阿蘇駅の近くには碧水小学校といういかにも水の郷、阿蘇らしい名前の学校があります。その名前のもとになったのがその踊山神社であり、昔は境内に豊富な湧水があったそうです。豊富な水量で、とても碧（あお）く澄んでいたとか。

今はその湧水は止まっているとのことです。

サテライトの地図を頼りに行ってみました。

阿蘇駅近くの国道57号線の旧道から、さらにもうひとつ奥に入った道にありました。鳥居発見。車で入ってよいものやら分らずに、手前に止めました。

鳥居の内側に公民館があり、その前は駐車場のようでしたから、車で入ってもよかったのかもしれません。(ちなみに別の入口は、鳥居の中に専用駐車場がありました。）

歩いて入ってみると、そこだけがまさに鎮守の森のようでした。

なんだか大きい鳥居が本当に結界のような気がしてきます。

私のようなものが観光気分でブログ用に写真を撮ったりするのは神様的にはどうなのだろうと思いますので、まずは取り急ぎ参拝をしました。写真は入口も含めてその後で撮ったものですから念のため。

植えっぱなしの植林とは違って、ちゃんと整備されています。

拝殿が見えてきました。

拝殿。阿蘇は本当に地域に密着した、小さくても立派な神社が多いです。

 由緒書きをみると、なんと八大龍王の名前があります。私の知識では、水の神様で天気の神様。最近古事記を現代文で読み始めたのですが、八大というのはヤマタのオロチではなく、８いう数字が八百万に通じる特別な数のようです。古事記の創世期では、やたらと数合わせで8人ずつ神様が生まれていたりします。

八幡神社の「八」も、同じような意味なのでしょうか。

そういえばここは、サテライトの８番です（笑）。

本殿から一段下がった場所に縄で囲われたくぼ地があります。

ここに八大竜王神さまが棲んでいたのでしょう。こうして枯れた湧水地を見ると、水や環境は大事にしないとと反省させられます。

推測ですが、昭和の時代にこの湧水の水脈の上の方で上水道用のボーリングが行われたのでしょうね。あまりに水が豊富なので、旧阿蘇町は伝統的に水道代がとても安かったと聞いたことがあります。

境内には、そこそこ大きな木がしっかり整備されて元気に生えています。逆に、細く小さな木もたくさんあります。

案内板を見たら、ここは子供の「ひきつけ」や「筋のつり」に良い神様で、お参りした子供が無事に10歳になったらお礼参りで杉の植林をする習わしとのことです。大小さまざまな木があるところを見ると、お礼参りをする人がいるのでしょうね。すごいことです。

本殿の右側は急ですが、登れるようになっています。何があるのだろうと思いながら、だんだん道ではなくなってくる道を歩いて登ってみると、大きな杉の木が見えてきました！

これ一本だけ他より抜きんでて大きく、まさに柱って感じです。

この看板の裏に書いてあるには、樹齢300年、幹回り５m半！

神様の数を柱で数えるのは大きな木が語源だそうですが、まさに精霊の木ですね。もう大満足です。

最近まであったという湧水をたっぷりと吸って成長したのでしょう。樹齢300年とは思えないくらい幹が太い感じがします。

冬の割には暖かく感じられた神社ですが、逆に夏は涼しそうで、季節を変えてまた行ってみたくなりました。

 ナンバー８ゲット！でもこの看板、ある場所とない場所があるような。