豆柴シーナのタル乗り修行(ただし豆柴写真なし)
テレビのよくある「びっくりワンちゃん」ものとか、ユーチューブとかで、たまにバランスボールで玉乗りをする家庭犬の動画を目にしたりします。
あれは結構、憧れます。かなり高度な芸だと思いますが、体の軽い超小型犬なら、簡単にできるのでしょうか。
プロとしてと言えば大げさですが、限られた時間を使って確実に計算できる芸を教えていくことに重きを置いた場合、とてもいきなりあの玉乗りに手を出そうとは思いません。
タル乗りは横方向のバランスは気にしなくてもいいですから、玉乗りよりは格段に簡単なはずです。それでも小型犬5頭それぞれで試してみて、なんとかできる才能がありそうだと白羽の矢が立ったのは、豆柴のシーナただ一頭でした。
タル乗りの場合、普通は芸の訓練よりもタルを用意する方が大変だと思います。
その点、バランスボールは画期的です。
カドリーでは、はるか昔に芸をするプードルがいて、タルころがし用にちゃんと鉄工所に注文して作ったアルミ製のタル(というか太くて短い筒)があったんです。
とりあえず練習用は、これに古い使用済みウレタンマットを幾重かまきつけて、さらに径を大きくしました。
あくまで練習用ですから、見た目は二の次です。
教え方は我流ですが、まずは転がらないように固定したタルの上に犬を乗せておやつをあげながら誘導し、その場で回転することを教えます。怖がって踏ん張り、2~3日経っても手足を動かせないわんこは、オーディション落ちです。
念の為に言っておきますが、タルの上で2~3日過ごさせるわけじゃありませんよ(笑)。1回30秒を3セットとかです。
回転ができるようになったら、タルの固定は外します。その代りに転がりづらくするよう、毛布を3重くらいに敷いた上に樽を乗せ、内側にブロックなどの重りをいれます。起き上がりこぼしのような感じになります。
途中経過を奈々ちゃんで再現。
これで同じく、誘導して回転させます。
踏ん張って足を動かさないとオーディション落ち、逆にあまりにも潔くポンポン降りてしまうようになってもダメです。これも3日くらいはやってみますから、合計で一週間近く粘り強く試した結果、やっと適性がわかります。
タル乗りでこれですから、玉乗りとなるともっと根気が必要になると思います。
とはいえ、家庭犬は単純にいって候補が選べない分、一頭に私の5倍の時間とエネルギーを注げますから、根気よく教えればどの犬も覚えるのかもしれませんね。
いつかはバランスボール乗りにも挑戦したいと思います。
・・・結局、豆柴シーナの写真がなくてすみません。
タル乗りみたいなバランス芸は、ある程度出来るようになってしまうと、固定したり重りを入れたりするとかえって芸がくずれちゃうんです。
次回は、ちゃんと作ったタルとシーナの写真を載せる予定です。