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Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

動物訓練で使う「ブリッジ」は行動と報酬の橋渡しのこと。ついでに「二次強化子」の私の捉え方。

お笑い用語で「ブリッジ」と言えば、「ネタとネタの間のつなぎの決めゼリフ」のことを言いますが、訓練用語だと行動と報酬の間をつなぐ「決め音」となります。

正確には違うのかも知れませんが、私は以下の程度の理解で大丈夫だと思っています。

 

ブリッジ

  • クリッカーやホイッスルなど、オペラント訓練法の最大の特色とも言える行動と報酬を細かい部分で結びつけるツールの総称。
  • 2次強化子と同義語と思われるが、訓練ツールのことだと思っておけば十分。

 

二次強化子

  • 坊主が憎けりゃ袈裟まで憎いの逆で、坊主が好きなら袈裟まで好きになることで、袈裟が二次強化子にあたる。
  • クリッカー音で報酬が貰えるという条件づけが出来上がると、クリッカー音そのものが好きなものになる。

 

解説

まず、ブリッジです。同じオペラント訓練法でも、人によってクリッカーだったりホイッスルだったり、場合によっては声だったりと様々なので、例えば「イルカがボールを突いた瞬間にブリッジ」と言えば、それで伝わるという便利な用語です。

しかし残念ながら、ブリッジという用語そのものが陸上動物訓練界では浸透していないようです。だって、ほとんどの人がクリッカーを使いますから。

反対に、水族館の海獣は「ホイッスル」で伝わります。

だから何かの参考にと専門書をかじった時、「ブリッジ」という用語が出ても難しく考えちゃダメですよ、というだけの話です。

 

次に、問題の2次強化子です。

そもそもまだ「強化子」に触れていないのは説明の順番が悪かったかもしれません。

「強化」に対して「強化子」と行動分析学ではやたらと「子」がつく用語が出てきます。これは「~する要因分子」というか、英語なら「er」だと考えましょう。

ライド(乗る)する者は「ライダー」、ショックを与える者は「ショッカー」、強い者は「ストロンガー」、ジャングルにいる者は「ジャングラー」・・・例えを昭和の仮面ライダーにしたら最後は強引になってしまいましたが。

 

「強化子」「好子」「嫌子」「二次強化子」は全てそういった因子のことです。

強化子と好子の違いはもちろんあるのですが、そこまで細かいことを理解するのは、実践トレーニングではあまり必要性を感じません。

だから私の理解もあやふやですが、「飴とムチ(これって動物訓練から派生した用語ではないんですね。社会学用語ですって。)」の飴はもちろん好子であり、その応用で「失敗したら飴が貰えない状況」は強化子となるのだと思います。もうこうなると、学問のレベルになるので、本題に戻ります。

 

 

私の理解の範囲での強化子と二次強化子の違いは、二次強化子とは「それだけではだんだん強化子ではなくなっていくもの」です。クリッカー音はそれだけで報酬となりますが、やはりその後のご褒美のおやつが全くなくなると効果がなくなります。

しかし、毎回ご褒美を与える必要もありません。それが「変動強化」となるから、その方がかえってモチベーションが上がることもあります。

褒め言葉も二次強化子ですが、やっぱり言葉だけじゃいつかはダメになります。

あくまでこれは私の我流の定義です。

 

 まとめ
  •  専門家的には、餌などのもともと好きなものが一次強化子で、学習によって一次強化子と結びつき、好きになるものが二次強化子らしい。つまり行動分析学では「生得的」なものが一次強化子、「習得的」なものが二次強化子。
  • だけど私にとっては、やっぱり「それだけではだんだん強化子ではなくなっていくもの」が二次強化子という考え方が実践的だと思う。