阿蘇の世界ジオパーク認定!
話題が少し遅れましたが、とうとう阿蘇が世界ジオパークに認定されましたね。世界一のカルデラなんですから、認定されない方がおかしいとは思っていたんです。これも地元の方の取り組み、努力の結果だと思います。
私は異郷の新潟県出身ですから、初めて阿蘇山、草千里や中岳の噴火口の風景を見たときには本当にびっくりしました。ここは日本か、と思いました。でも、違う意味でもびっくりしたのです。
もう20年以上の前の話です。初めての九州旅行で訪れた阿蘇山、中岳の火口を見た私の素直な感想は、「すごい!阿蘇の外輪山の中は全て世界一のカルデラ!そしてこの火口は、世界一の大きさを誇る…灰皿!」と思いました。火口の内側は、たばこの投げ捨てがすごかったんです。
放っておいても観光客が集まる阿蘇山は、当時は地元の人がその魅力と希少価値、ありがたさに気づいていなかったんじゃないかと思います。
想像ですが、雨でも降ればタバコはほとんど全部火口の中心部の綺麗な青い湯だまりに流れて溶けちゃうとタカをくくっていたのでは、とも思います。
すぐそばには、地元の人であろう露店のお土産屋さんがイオウの結晶などを売っています。ポイ捨て防止になんか、まるで興味ないかのように見えました。
その後。住みついて地元になっちゃうと、なかなか阿蘇山に登ることはありません。火口までとなると、良くて3年に一回。それでも、来るたびに阿蘇山は綺麗になっていました。もう今は、少なくとも火口には吸殻なんて落ちていません。
きっと情報社会になって、阿蘇山の魅力に改めて気が付いた地元の方の意識の変化がそうさせたのだと思います。
あらためて、世界ジオパーク認定、おめでとうございます。
で、あのう。素朴な疑問なんですが僕、「世界ジオパークの中に住んでるんだよ」って自慢しても間違ってないのでしょうか。
小さなタバコどころか、ジオパーク内に家立てちゃって、こんなこと聞くのもなんですが。
(後日加筆。この記事を、ASO田園空間博物館サテライトの阿蘇山に対応させることにしました。)