ASO田園 53 「古閑の滝」は、行く順番を間違えた?(ASO 田園空間博物館 サテライト53)
古閑の滝は、冬になると凍ることで有名な滝です。
冬の阿蘇の観光は、阿蘇山の樹氷と、この古閑の滝、あとは仙酔峡の氷柱で阿蘇の三大氷があるそうです。
ただし雲海と同じく、行けば必ず見れるものではない、自然現象です。
古閑の滝は駐車場から少し山道を歩かねばなりません。夏には2回くらい言ったことがありますが、道が凍る冬にはなかなか行く気にはなれませんでした。
たまたま「はてな」のお題が「さむい」だったから、行く気になったのです。
ただし、結論から言うと、この日は滝は凍っていませんでした。お題の投稿もしませんでした。
前日は雨が降り、この日は午後から晴れて少し暖かかったのです。
失敗しました。何がって、ここにくる数日前に、先に霜よけに御利益のある霜神社に行っちゃいましたから(笑)。
正直言って、この時期の古閑の滝が凍っていない時があるとはびっくりしましたが、駐車場についた時の暖かさで、なんとなく凍っていないのではないかと感じてはいました。
古閑の滝は、夏に行くとがっかりする方が多いようです。
とんでもない落差の割には水量が極端に少なく、滝というよりはほとんどシャワーで、下につく頃にはもう霧なんです。
逆に、だから凍ることができるんですね。
と、前フリが長いですが、滝の写真です。
噂には聞いていたのですが、ここも平成24年の九州北部豪雨災害でかなり被害を受けていたようです。まだ工事中の箇所がたくさんありました。
本当はこの滝にはもう少し近づけるはずなんです。
手前に、非常階段のような急な鉄の階段があったのですが、今はそこに復旧工事用のはしごが置いてあり、一般の人は立ち入り禁止です。
その下はかわいい滝があり、なんだか観光地化されていなかったら滝行にぴったりなサイズです。凍る滝がテレビで有名になり、極端にハードルが上がるのでがっかりされる方が多いのでしょうが、私はこの滝が好きです。
流れる水とか、たき火とかをずっと眺めていたくなるのは、私だけでしょうか。
こちらは近くまで行けます。夏はここに沢ガニがたくさんいました。
私は古閑の滝の岩盤が好きです。まさにこれが外輪山、世界一のカルデラの内壁という迫力です。
特に現在は人工の階段がなくなっていましたから、なおさらです。
平成2年にもこの地域は水害があり、滝に行くまでの道のりで、その修理箇所がまた壊れているんです。
滝にいく道はけっこうなアップダウンがある山道です。
その両側はいたるところに水害の後が。逆にいうと、この山道だけは急ピッチで復旧整備されたのでしょうね。
自然の美しさと、こわさ、両方見ることができるのは今しかないですから、行ってよかったです。
麓の駐車場がすでに、まさに復旧現場なのです。
坂梨地区は、自然が厳しいからこそ、この地を守ろうとする人々の結束が強いんでしょうね。この地を守るってことは、交通の要所である外輪山越えの滝室坂を守るということであったと思うのです。
ちなみに、滝が凍っているかどうかを事前に調べるこんなサイトがあることを初めて知りました。
そんなわけで、古閑の滝を語るには坂梨地区を語ることになります。
この地区全体の話になるなと思ったら、田空(田園空間博物館)さんも同じことを考えてらっしゃるようで、ちゃんとサテライト散策に入っているようですね。
まだ私はこのパンフレットを見たことはないですが、いつかその通りに「さるいて」みたいですね。