Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

豆柴ゴンちゃんたちが、片足上げておしっこするようになってきました。当たり前と言えばそうですが・・・

主にパフォーマンス用の動物トレーニングという特殊な仕事をしていると、犬に関してはもう何が一般常識なのかよくわからなくなってきます。だから、当たり前のことを偉そうに書いていたらすみません(笑)。

 

オス犬がおしっこする時に片足を上げますよね。あれは子供の頃から躾けるとかなり防止できるんです。

 「そのくらい本能なのだから自由にさせてあげれば。」という意見もあるでしょうが、それを言い出したら躾なんていらなくなっちゃいますからね。

甘噛みや飛びつきだって本能ですし、それをやめさせた方が良いのは常識です。持論では、犬が片足を上げるおしっこは、その甘噛みとほぼ似たような解釈です。つまり、最初は単純におしっこをしたいと思っていただけでも、結果的にはマーキング、つまり縄張りの主張になってしまうんです。

 

 動物の思考は全てそういった結果論だというのも持論です。飼い主を尊敬しているからフセをするのではなく、服従のポーズであるフセをさせることで飼い主を尊敬するようにもって行くのですね。

おしっこで片足を上げないように躾けた犬は、マーキングの癖もつけなくて済みます。

 

子犬はオスでも両足をつけておしっこをします。生後半年前後でちらほら足を上げ出すと思うのですが、初めのうちは高い所にかけるような感じではなく、片足を浮かせるだけです。その時期に足を上げたなと思ったら、そっと上から腰を押してやって足を浮かせないようにします。

または、少しタイミングのセンスがいるのですが、ある程度躾が入っているなら、足を上げそうになったら「おすわり」をかけます。

 

警察犬が捜索の最中にあちこちマーキングなどしていたら、集中できないどころか他の犬のにおい探しに摩り替わっちゃうことも考えられます。シェパードのハチローは7歳になった今でも完全に両脚つきおしっこの躾に成功しているのですが、もしかしたらその躾がしやすいということもシェパードが警察犬になりやすい一つの要素なのかもしれませんね。

 

しかし、躾には根気と時間とエネルギーがいります。

ハチローは初めの丸一年くらいはほとんど一頭に付きっきりで訓練することができました。それに比べるとアニマリュージョン!立ち上げの為にほとんど同時期にやってきた5頭の小型犬達はやはり躾はおろそかになっちゃいます。

さらに、豆柴ゴンちゃんと白トイプーのテンちゃんはお互いのおしっこをする姿で余計本能が刺激されるようで、自由行動をさせておくとあちこちマーキングまでするようになってきました。

 

とほほ。

 

ちなみに、マーキングが「縄張りの主張」だというのは実際のところどうなのでしょう。その辺は、また後ほど。

 

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ちなみに、テンちゃんとゴンちゃん。この2匹のライバル心が本能に火をつけた?

 

 

 

 

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お散歩中、手頃な看板があったのでリードを放して泳がせてみた。後姿のゴンと右はシーナ。

すると・・・

 

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した!

 

・・・関係者の皆様、いつもさせているわけじゃないですよ。たまたまこの記事の写真が欲しかっただけですよ。なんとなくポールが錆びているのは、私の犬たちのせいじゃないですよ。あっ、そうだ、火山灰ですよ、きっと火山灰。