ASO田空46 「国造神社」は思い入れもひとしお(ASO田園空間博物館 サテライト46)
2015年の目標の一つは、ASO田園空間博物館のサテライトを自分の足で回って記事を書くことでした。しかし考えてみたら、そのサテライトを回るきっかけにもなった国造神社を、このカテゴリーでは記事にしていなかったのですね。この調子じゃコンプリートもまだまだだなと思いつつ、改めてご紹介します。
おなじみの田空看板。
しかし、さすがは国造神社で、鳥居をくぐるともう1つ別バージョンがあるんです。
「熊本で古い神社の一つで」と面白い表現をしているのは、ここが阿蘇神社より先にあったことを示しているのかも知れませんね。
大きい神社ではないのですが、この鳥居をくぐると別世界に迷い込んだような気がします。
鳥居の左手は駐車場で、うっかりすると鳥居をくぐらずに入れちゃいます。
しかしやっぱり一礼してここから入りたいですね。
そして鳥居をくぐったら、忘れちゃいけませんね。御手洗。
手と口を清めます。
ほんとにまあ、こじんまりした神社で、手前の御手洗より小さいくらい・・・
いや、冗談です。これは境内の水神宮ですね。
実は、この秋に地元で国造神社の神職さんの講演会があって、私もお話を聞きに行ったのです。最大の収穫は、この小さな境内末社が「ミツハノメ(罔象女神)」という水の神様を祀ったものだということでした。
井戸が発達したのは江戸時代くらいで、水の豊富な日本では古来から湧水や川を少し堰き止めたりして生活していたのですね。そんな自然の水に感謝する縄文の自然信仰(アミニズム)から、せめて神様の名前くらいは欲しいなと、ほんの少しだけ発展した素朴な信仰の形。これが私のミツハノメという神様のイメージです。宗派なんて別に何でもいいのですが、一応お祈りの「型」くらいは欲しいので神道の形で手を叩きます。
この一年くらいで古事記の神様に少しだけ詳しくなったのですが、それにこだわらないあくまで私のイメージです。
右上の赤いモミジの陰になっているのが御手洗です。度重なる水害対策できれいに護岸工事がなされていますが、この上流から湧きたての川の水こそ、ミツハノメの御本尊(?)なのでしょうね。
・・・なんだか思い入れが強すぎるあまり、境内の階段を上がる前にそこそこのボリュームになってしまいました。
次回に続きます。