Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

ASO田空 11 宇土神社にいってみた(ASO田園空間博物館 サテライト11 )

田空のサテライトは「道の駅阿蘇」の中の総合案内所が「1」となっています。ですから最もメジャーな阿蘇山周辺は別格として、阿蘇駅周辺から放射状に広がっている感じです。

80以上あるサテライトの11番目の、宇土神社。

道の駅からかろうじて歩ける範囲ではありますが、本当にサテライトで紹介されていなかったら一生行くことはなかっただろうなという神社です。

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こんな場所あったんだ、というような路地にあります。

本当の地元の生活の息づかいが伝わってくるような、観光地ではない場所。

そんな所に、そこそこのエピソードがある神社が存在するというのが阿蘇ですね。

 

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あまりにも不思議なエピソード。

田空サテライト11の文をそのまま引用します。

昔、南黒川村に住んでいたある人が焼畑をしようと「明日はここに火をつけますので、一切の地の神々や生きものは立ち退いてください」と祈願しました。するとその夜、夢の中に龍神が現れて「我 出産の暁までしばらく待たれよ」とお告げがありました。しかし作付を急いでいた人は2~3日しか待たず火を入れました。すると龍神が火中にのたうち、一大風雲を巻き起こし没しました。宇土神社に祀ってある龍神は、豊後の沈堕ヶ滝と肥後の数鹿ヶ滝を往来していた龍でお産のため宇土原に立ち寄ったと言われています。

 

なんでしょう。この、ももたろうとかの昔話とは違った、なんの学びもない話は。

奇しくも最近、ゲゲゲの鬼太郎水木しげるさんが亡くなられましたが、水木しげるさんが紹介しそうな、ただのオチもない「もののけのエピソード」です。

たたりがあったわけでも何もない話。それも、1820年ごろって、江戸時代の後半の話です。

それこそ国造神社のナマズ伝説が、実はナマズに例えられた先住民族とのいさかいだったのが神話に例えられたとか、そういうレベルの話じゃない話です。

 

大体、宇土という地名は「浮く土地」、つまり島や半島をさすことが多いようです。

山の中でこの名前は不思議です。が、ここは坂道というか、もう阿蘇山に登り始めているのじゃないかというような、居住区と山の境目のような場所です。

ウミガメが浜にあがって産卵するように、龍もこの浜に相当するような場所がお産に適していたのでしょうか。

近くには同じサテライトの「浜神社」もありますし、古代の阿蘇は、カルデラ湖ですからね。

オチがないだけにリアルで、ものすごく興味をそそられる逸話です。

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だから今回、私の話にもオチがありません。