Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

正負の強化は、特に「負の強化」の誤解に注意。

まずは「正の強化」と「負の強化」の我流の用語定義から。

正の強化

  • いわゆる「褒めてしつける」方法。いい行動をしたらご褒美を与える。
  • ご褒美は「褒める」とか「おやつ」の他、クリッカー等の二次強化子も含む。

負の強化

  • あらかじめストレス(不快)があり、それがなくなることがご褒美となること。
  • 「悪い行動をしたら罰を与える」ことではないので要注意。

 

解説

英語には詳しくないので、「正の強化」はポジティブトレーニングで「負の強化」はネガティブトレーニングと言うのだと思い込んでいました。

大体この言葉がよくないなと一応調べてみたら、「ネガティブトレーニング」はなんと、筋力アップのボディビル系の用語でした。ゆっくりバーベルを下ろすとかの動きをさすのですって。

負の強化は「ネガティブ・レインフォースメント」というのだとか。

確かに「訓練」だとこちら側の都合で、「強化」は結果ですからねえ。

しかしどちらにしても、「負」とか、「ネガティブ」は印象が良くないです。

だから、イメージを変えて下さい(誰かに対して言うわけでもないですが、世間はこれを誤解しているイメージが私にありますから)。

正の強化がゼロからプラスになるイメージなのに対して、負の強化はマイナスからゼロになるイメージです。

 

貯金することに対して、借金を返すイメージでもいいでしょう。

しかし、この表現でもまだネガティブな感じがしますかね。

例えば、お笑い芸人によくあるジンクスで、売れない頃から高い物件に住めば仕事がやってくるというものがあります。これは自分を追い込む負の強化ですね。まだ売れていないのに、先に報酬(住みやすい環境)さえあり、まずはそれを失わないためにがんばる。芸人ならではの破天荒人生なのでしょうが、なんだか男気を感じます。

 

動物訓練とは話題がそれまくっていますが、今回だけは私は余裕なのです。

この過去記事気に入ってますから。

mrtoma86.hatenablog.com

 

上のリンクでも触れていますが、そもそも「生きること」は究極の負の強化です。

食べなきゃ餓死しちゃう、住むところがなかったら外敵にやられちゃう、人間なら着る物がなかったら肉体の温度管理ができない・・・

 

だから、正の強化と負の強化は、実は境目が曖昧だと思っています。生活必需品と嗜好品の区別くらい。煙草を吸う習慣がある人にとって、タバコは嗜好品でしょうか。私は必需品だと思いますが、嗜好品だから税金が高いのですね。

 

まとめ
  • 正の強化がゼロからプラスになるイメージなのに対して、負の強化はマイナスからゼロになるイメージ。
  • 負の強化は下りのエスカレーターを逆走して登るイメージにもにているが、それは人生も同じ。