コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その4
手から手へ、「タップ」の合図で飛ぶようになってきたチビちゃん。
まだ要求するレベルが低いので、早く合図を出してくれと待ちわびているような感じになってきました。
こうなるとこちらも欲がでます。
少し長い距離を飛ばそうと、ターゲットを設定しました。たまたま昔、犬のショーで使っていたクッション付きの台があったので、これを目標地点にします。
ゴールは台状のものがいいです。これが止まり木だと、ピンポイントでそこに停まらなくてはならないし、ご褒美を置くという最初の条件付けができですから。
欲を言えばこの台は少し低くて、初期練習としては目標が高めで少し飛び上がる方がいいのですが、もうこちらも専門の道具を作るほどには待ちきれません。
自分がしゃがめばいいやと、訓練を開始しました。
上の写真で、チビちゃんがエビのように尻尾を前に出してのけ反り、抵抗しているのがわかるでしょうか。
実は、半分は私がわざとそうなるように仕向けていますが、順をおって説明します。
まず、この訓練の最初は、台の上に餌をばらまいて食べさせ、この台に対してよいイメージを植え付けます。
これで台に乗ったら餌がもらえるということは、ほとんど理解したはずです。
で、チビちゃんがのけぞって飛ばない原因はというと・・・
この日から新たな合図、「マエ」を使ったからです。
今まで言っていた「タップ」というのは、手首を上に跳ね上げる感じですが、「マエ」では、手首を前方向にスライドさせる動きをします。
鳥からすれば足元をすくわれる、崩される感じですから、後ろにのけぞってしまうのは無理もありません。
しかし、これも「タップ」の初期練習と同じく、自分がそういう装置になったかのごとく一定のリズムで繰り返すと、タイミングを理解して台に飛んでいくようになります。
同時に、この練習をすることで、普段から腕に停まる時の姿勢が後ろ体重になるのを防ぎます。
さらに、「タップ」と「マエ」という2つ合図があることで、人間に対する観察力が増してくるというか、こちらの合図に注意を払ってくれるようになります。
そしてこれも、一度でできてしまえば、距離を伸ばすのはあっという間です。
シャッターチャンスは完ぺきとは言えませんが、あくまで訓練優先ですから。
そして、これが肝心なのですが、まず、「マエ」をできるようにしてから、同じことを「タップ」の合図で行うと、鳥がフライのように上がって(もちろん、チキンフライという意味じゃありませんよ。)から、低い地点の台に着地できるようになるのです。
ここで力を抜いて台に降りるという感覚を身につけさせて、より強化させておけば、後からの練習に大いに役に立ちます。
特に、間違って飛びすぎて高いところに停まってしまうというリスクが軽減されるからです。
こうして、遠回りな練習ですが、あえてリングをくぐり抜けて飛ぶことを忘れさせることで自ら跳ぶということを思い出してきています。
「マエ」で、10点満点、ターゲットへの「タップ」で累計20点満点くらいですかね。
最終目標までの具体的なステップを全部決めているわけではなく、その時必要だと思うことを行っているので、点数は単なる私の印象ですが。