ハードルの試作品たちと完成品
今回は犬メインではなくて、犬用ハードルの話です。
白トイプードルのテンちゃんには、2本足ハードルジャンプを教えています。
大体高さ20センチくらい跳べます。
練習用のハードルは、手近にあった廃材で作りました。
試作品一号です。
タル乗りの側面みたいに、ドーナツ型の道具を作った時の廃材を半分に切って横の支えにしました。これがぴったり高さ20センチとなりました。
おまけに3つ作れたのでデザイン的にもおしゃれじゃん!と思ったのですが。
収納がかさばる上に、テンちゃんが横をすり抜けて歩くようになりました。
犬は立ち歩きをすると下の視界が悪くなるから、目印が必要らしいんですね。
やはり、シンプルが一番。試作品2号。
これも廃材なのですが、一本だけタテの棒が高いのはわざとです。
スタート地点を強く意識させる為の目印です。
これで、ちゃんとハードルの内側をジャンプするようにはなりました。
しかし新たな問題点は、テンちゃんがだいぶ手前からジャンプしようとして自爆(?)すること。
どうもこの芸は、正しい踏みきり位置を教えるというのが一番の難所です。
かたや、このハードル、黒プーの奈々ちゃんの4本足ジャンプ用と兼用にしたいんです。犬用(けんよう)だけに。
で、そんなオヤジ…いや、ナイスミドルジョークとともに思いついたアイデアが、次の試作品3号です。
これはかなり、業界をゆるがす画期的なアイデアではないでしょうか。
え?説明してねって?意味わからんからって?
そんなにリズミカルに聞かれたら、お答えラッスンしまゴレライましょう。
緑の部分が奈々ちゃんの4本足跳び用の高さです。
地面についている方がテンちゃん用。
これはもう、完成品ができあがりましたのでご覧下さい。
奈々ちゃん用
テンちゃん用。
わかりましたか?緑の部分には、人工芝がはってあるんです。
この人工芝に乗ることを教えれば、それがそのまま正しい踏みきり位置となるんです。
トレーナーによって訓練法は様々でしょうが、2本足ハードル芸では、完全に犬の飛び幅や癖をつかんで、常にハードルを最適で一定の距離間に置くことでこの問題を解決する人もいると思います。
でもそれだと、自分が距離感を間違えて道具を置いてしまった時がこわいので、できれば犬に何らかの判断材料をあたえておきたかったのです。
これも道具は出来上がったのであとは強化です。
99里をもって半里となす、でしたっけ。今はまさに、そんな感じです。