Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

楽しみ半分、焦り半分・・・

※アニマリュージョン!ショーの休演日等の最新情報につきましては、このページの一番下のリンクをご覧ください。 
 


スタンダードプードルのサンディちゃんは、カドリー生まれ。子犬の頃にアニマリュージョン!チームにやってきて、やがて一年になります。

 

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やんちゃで、すぐに泥だらけになるのでショートカットにしています。
痩せ型ですからバリカンをかける勇気はありません。熊本弁で「骨んごつ痩せとるバイ」と言われそうで。
 


いずれ、ショーの将来をになう後継犬として期待しています。
・・・しかし、当たり前ですが、期待して待っているだけで芸を覚えるわけもなく。
一から教えなければいけなんですね。
大型犬は骨格が出来上がる前に、立ち歩きだ、ジャンプだ、と無理をさせるといけないので悠長に構えていたのですが、冬のオフシーズンもあっという間に終わってしまいました。
 
サンディちゃんにはまだ、確実に舞台でやると決まったネタがあるわけではありません。犬にもそれぞれ個性があるので、その性格や能力にあった演出を考えていくわけです。
それでも、無から有は生まれないので、基本的な芸は若いうちにたくさん教えておかないと何も始まりません。また、ショーで使う使わないは別にしても、いろんな芸を覚えるということは、それだけトレーナーとの意思の疎通や絆が深まることになります。
 
なのに考えてみたら、まだ「お手」も教えてないんですね。
教えるべき基本芸は何があたっけと、とりあえず先輩犬のシェパード「ハチロー」に教えたことがあるコマンドを、思いつくままに書き出してしてみることにしました。
 
オスワリ・・・これはサンディも覚えています。
ハウ・・・ゲージに入るという躾の一環です。これも大丈夫。
オイデ・・・トレーナーの正面に来て、向かい合って座るのが理想ですが、サンディはまだ8割。
ホエロ(吠えろの合図で吠える)、サンディも覚えています。
オテ・・・まだ覚えていません。
タッチ(ハイタッチ。オテより少し手を高く上げる)・・・まだです。
ハーイ(上の応用で、犬だけが手を挙げる)・・・もちろんまだ。
フセ・・・アゴまで地面につけるのが理想ですが、サンディはスフィンクスポーズまではできます。
ヤスメ・・・フセの状態で、足を横に崩すことで、文字通りリラックスして待たせることです。勝手にはしますが、合図ではできません。
タッテマテ・・・四本足で普通に立ってじっとしておくこと。サンディも短時間なら何とかできます。
キリツ(2足で立ち上がる。タッテと区別するための起立)・・・できません。
ツケ(トレーナーの左側につく。歩いてもついてくる)・・・サンディは8割くらい理解。
スルー(トレーナーのまたくぐりスラローム歩き)、できません。
スルー(輪投げの輪を首でキャッチ、又はリングくぐり抜け等の応用)、できません。
サガッテ(バック。ツケでトレーナーとともに下がるのと、向かい合ったトレーナーから遠ざかるバリエーションがあります)もちろん両方できません。
バックスルー(トレーナーのまたぐくり歩きを逆再生のようにバックで行います)もう当たり前すぎて、いちいちできませんとは書きません。
スピン(おまわり。トレーナーと向かい合った状態で、犬が時計回りに回転。)
ターン(向かい合った状態で、犬が反時計回りに回って、トレーナーにお尻を向ける)
バン、ゴロン(いわゆる死んだふり。わき腹と頭を地面につけて寝る)
ロール(横方向のでんぐり返し。バンから、背中で回って反対方向に伏せる感じ)
シットアップ(いわゆるチンチン)
イントゥ(トレーナーの股の間に後ろから入って、その位置をキープ)
クワエロ(ボールやディスクやその他、物をくわえた状態を維持)
キャッチ(ボールやディスクに食いつく)
マエ(フライングディスクキャッチの成功率を上げる為、あらかじめ前に走り出す)、これはサンディは8割理解しています。
ジャンプ(ハードル等を飛び越えさせる)
アトヘ(人によって若干ニュアンスは違うでしょうが、私はお散歩中に飼い主より前に出なければ、しっかり横について歩かなくてもいいよという意味で使います。)
ノッテ(台などに飛び乗らせることですが、特に自分の背中に乗せる時に使います)
ライト(ツケは左なので、右につかせる時にこう言います)
タッチ(何か対象物に鼻をくっつける)
タップ(ビーチボールを鼻で突き返す)
後半は基本と言えるのか別として。まだあるのかもしれませんが、例えば上の12と13の「スルー」のバリエーション等のように、同じコマンドでもやることが複数あったりして、こうして見ると気が遠くなります。
 
しかし考えてみると、今、ショーに出ている小型犬達は短期間にまとまってやってきたので、こんなにたくさんのコマンドは覚えていません。
逆に言うと、そういった基本芸のストックがないから、なかなか新たなショーの演出が思いつかないのですね。
 
ちょっと今年はサンディちゃんを始め、小型犬たちにも芸をつけていかなくてはと、改めて考えました。
これを新年の目標にしようかと。
・・・あ、もう3ヶ月も過ぎてる。
いや、新年度にむけての目標にしようと考えました。はい。
 

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サンディちゃんは、基本のレトリーブ(おもちゃなど、投げられた物をくえわえて飼い主に持って帰ってくること)は、かなりできています。
 

 

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「クワエロ」の合図を覚えた?
・・・のではなく、ディスクを嬉しそうに持って帰って来ているところを写真に撮って拡大しただけです。
 
 
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