読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

「吠えろ」考

動物トレーニング論 犬たちの話

スタンダードプードルのサンディちゃんは、大型犬の子犬らしくエネルギーが有り余っていて元気な子でした。

地震がある少し前に担当することになり、地震のあとは、その屈託のなさにずいぶん癒されました。

f:id:mrtoma86:20170107121913p:plain

 

特にゲージから出す時やお散歩開始の時など、本当にうれしそうに吠える犬でしたから、こんなに明るく吠えるサンディには、「ホエロ」を教えてみる価値があると思いました。まだしつけと言えば、「ハウス」は覚えているけれど、「オスワリ」も完全に覚えていないような時期です。

 

シェパードのハチローは、「ホエロ」ができます。子供の頃はシャイでなかなか吠えてくれなかったハチローよりは、教えるのは楽だと思いました。

しかし、これが結構難しいんです。

釣り人に言わせると、「見えている魚ほど釣れない」らしいのですが、普段は放っておいても吠える犬でも、あえて吠えさせるのって簡単じゃないんですね。新たな発見でした。

 

長くならないように訓練課程は大幅にカットしますが、簡単に言うと・・・
1.いつ吠えるかの観察。サンディの場合、広場でノーリードになる時が一番うれしくて吠える。
2.吠えたご褒美にノーリードにしてあげる感じにし、吠えた時に「そう、ホエロ」とコマンドを乗せる。

難しいのは、初期段階でどこまで欲張るかです。

一回吠えた後、もう一度肯定して吠えさせてからご褒美にリードを外してあげたいのに、犬が吠えるのを止めてしまうと、吠えた罰でリードを外してもらえなかったことになっちゃいます。

 

それでも少しづつ上手くなりますが、まだ理解はしません。

「朝のお散歩中の、最初にリードを外してあげる時の儀式」と思っているようで、それ以外の時には吠えてくれないからです。

 

結局、ちゃんと「ホエロ」を理解したのは、フライングディスクを教えるようになって、ディスクという楽しいご褒美のモチベーションができてからのことでした。

教え始めてから、3ヶ月くらいかかったことになります。

 

私の経験上、大型犬は一歳過ぎてから急速に理解力がつきますから、それより前に躾以上の範囲である芸事を教えようとしても無駄が多いようです。まさにサンディの「ホエロ」などは、教え始めを2か月遅らせても、最後の一ヶ月で同じ効果が得られたのではないかと考えています。

 

では、なぜ早めに教えたかというと、あることを試してみたかったのです。

それは、「無駄吠えする犬の対処法の一つとして、無駄吠えを利用してホエロを教えてしまって、覚えたら後はホエロと言わなければいいだけ。」という理論です。

誰から聞いたことなのかは忘れてしまいましたが、理屈としては面白いというか、動物訓練の理屈を理解するヒントにはなる話です。

だから、無駄吠えが多い若いうちにこそ、教えておきたかったのです。

 

f:id:mrtoma86:20170107121958p:plain

冒頭の写真も吠えているのですが、こちらの方がわかりやすいでしょうか。 

 

で、めでたくホエロを覚えたサンディちゃん。

無駄吠えはというと・・・

 

全く、なくなりませんでした。

朝のお散歩はサンディだけ別行動なのですが、今も他の犬たちのお散歩中は、ずうっとケージの中で吠えています。

 

・・・専門家に相談しようかな。

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その10完結編

アニマリュージョン!鳥や動物たちの話 犬たちの話 動物トレーニング論

皆様、あけましておめでとうございます。

新年の朝は、とても良いお天気に恵まれました。いつものルーティンである犬たちのお世話、まだ若いスタンダードプードルのサンディを連れて運動がてらフライングディスク遊び、そしてその後は残りの犬たちを引き連れてのいつものお散歩。

 

開園前の園内はとても静かで、年が明けたとは思えないくらい、平和ないつもの日常です。

去年はいろんなことがありましたが、今、こうして毎日変わらず犬たちと過ごせる幸せを感じます。平穏が一番です。

 

お散歩の終わり間際に、軽いミスに気がつきました。

もう少し早ければ、朝日をバックに犬たちの写真が撮れたのに、と。

 

そんなわけで、今回はチビちゃんの完結編なのに鳥の写真がありませんから、朝日に間に合わなかった犬たちの写真をどうぞ。

f:id:mrtoma86:20170103105748p:plain

このバックに太陽が欲しかった・・・

 

犬たちともども、今年もよろしくお願いいたします。

 

 

では昨年から引き続き、チビちゃんの話題です。

どうやら今回がめでたくシリーズ完結です。

 

前回までで、まだまだ時間がかかるのかどうか、気を揉む訓練に入りました。

ここでのポイントはあまり数多く飛ばして、鳥を疲れさせないことです。体力がある時は上昇時にスピードと勢いがありますから、そのままスムーズに水平飛行をして、リング通過後も急カーブすることなく大回りをして戻ってきます。これもリング3つの時と同じ軌道で飛ぶのとほぼ変わらない感じです。

 

しかし、疲れてくると上昇もやっとになります。すると、リング2つを通過したあとはこちらの腕に最短距離で、まるでパラシュートでも飛び降りてくるように近づいてきます。これを繰り返してしまうと、また3つ目のリングの強化からやり直さないいけません。

ですから、相当慎重に、フライングの間隔を5分くらいあけてじっくりと取り組みました。

結果は見事、間もなくリング3つともくぐれるようになりました。

一連の練習でチビちゃんも体力がつき、3分のインターバルで10回連続クリア、つまり所要時間約30分の練習もできるようになりました。

 

3日くらい成功が続いたので、もう大丈夫だろうと思いました。

その後、自分の休みやハチローの手術などの兼ね合いで、3日練習の間隔が開きました。

そのくらいは大丈夫だろうとタカをくくっていたら、その次の日はまた飛べなくなっていました。今度は1番目のリングに届かなかったり、最後の3番目だけ飛ばずに戻ってきたりと、今までにはあまりなかった軌道の失敗をするのです。

 

またか、と気落ちもしましたが、新たな発見でもありました。いろいろな軌道で飛べるということは、しばらく飛ばないと体力はすぐに落ちてしまうものの、飛ぶこと自体はとても上手くなっているということです。

 

コンゴウインコはとても長生きで、25年から長ければ100年近く生きたという記録もあり、かなり幅があります。チビちゃんも確か20歳は越していて、生き物としての年齢は今の私とそう変わらないのではないかと思います。

 

チビちゃんのフライングの休憩中に、時間を持て余してストレッチ体操などしていると、我ながら「1日や2日のブランクでこんなに?」と思うくらいに体が硬くなっていたりします。

年齢を重ねるほど、できるだけ毎日の継続が必要だなと痛感します。

まだ、具体的にどういう形で出演するかは決まっていないチビちゃんですが、これをまた崩してしまうのはもったいないと思っています。

 

この、チビちゃんに費やしてきたエネルギーは、同じことを全く飛んだことがない若い鳥に適応したとしても、同じ結果になっていたのではないかと思うくらいです。鳥の訓練の追体験というか、総決算というかダイジェストというのか、これをこのタイミングで経験させてもらったチビちゃんに感謝です。