サンディちゃんの芸犬修業 オテ、ハイタッチ、そしてハーイの巻 その2
のっけから話がそれますが、動物園等で飼っているインコは、「コンニチワ」とか「オハヨウ」という言葉を勝手に覚えてしまうことがあります。なぜかといえば、お客様がとりあえずそう話しかけるからです。
定番というのか、インコには「こんにちは」と話しかけますし、犬にはオスワリ、オテをつい試してしまうものです。
かたや盲導犬など、少し本格的な訓練を施される犬たちは英語のコマンドで訓練されることが多いです。
その理由として一般的に言われるのは、日本語は「おいで」とか、「来なさい」とか、「来い」とか色んな表現があるけれど、英語なら「カム(Come)」一つしかないから動物を迷わせないということです。
しかし私はそれよりも、他の人が簡単に合図を出さない為という事の方が強い理由だと思います。
犬に向かって、「よしよし、おいで」というのは簡単ですが、「カム、グッ ボーイ」などと話しかけるのは、なかなかに勇気がいります。
それだけの勇気と必要性があって、ただの冷やかしではなく出した合図ならば、誰の言うことでも聞くというのが理想だと考えるわけです。
ようやく本題に入りますが、オテは誰でも不用意に簡単に合図を出してしまうので、少しハードルの高い「タッチ」のみを教えたいのです。
これはそれほど難しい芸ではなく、犬側はオテの手を幾分高く上げる、人間側は差し出す手をハイタッチの形にするだけです。
そしてさらに、その芸を「ハーイ」に進化させます。
それは、ハイタッチ形の手を犬側に先に出させて、こちらがタッチに応じてあげるまでの時間をほんの0コンマ何秒ずつ伸ばしていくことで可能となります。
今のところ、2秒くらいでしょうか。
さらに、ここからはネタとなるわけですが、「ハーイ」ではなく、「ヒト」というコマンドで手を挙げるように訓練していきます。ヒトとは、「人」のことです。
そうすると、いろいろなボケのパターンが作れるのです。
私が良く使うのは、「この中で、犬の人?」
あと、「オテができない人?」などもまあまあのウケです。
あとはもう、一人芝居。「犬の人?」で手を挙げさせた後にいろいろとカブせます。
「あれ、表現がおかしいね。この中で、犬の犬? …もはや意味がわからないか。」
「今の冗談、つまらないと思う人? …サンディちゃんだけか。良かった。」など。
来年のGWまでには、そんなことできたらいいなと、今からワクワクしています。
最後に皆様に質問。
そんなボケに付き合わされるサンディちゃんは、実は迷惑がってると思う人?