Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

コンゴウインコのチビちゃんのフライングフォーム改造計画 その3

フライングを基本訓練からやり直しているチビちゃん。

訓練優先ですから空中写真を撮る余裕もありませんし、もちろん丸メガネにステージ衣装を装着する余裕もないですが、おさらいです。

 

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前回はこの程度の距離を飛ばす練習までさかのぼりました。

「タップ」の合図で、右手から左手へ飛び移ります。

 

だんだん間隔を広げたのもお伝えしましたね。

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手を広げていくと、羽がトレーナーの顔に当たってしまう限界まで来ます。

 

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着地。フライング中の写真は無理でした。

 

さらに距離を伸ばすため、リンボーダンスのように体をそらせて胸の上を飛ばす感じ。ここまではあっという間です。写真はピンボケですが・・・

 

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さて、この次の段階、ステップ2ですかね。

少し鳥の筋トレも兼ねて、低い位置から高い位置への「タップ」です。

 

ちなみに「タップ」というのは私が勝手に作った合図です。別に「トス」でも「サーブ」でも構わないのですが、鳥をボールのように投げるイメージではなくて、あくまで自分は鳥が停まっている手を軽く跳ね上げるだけだというイメージから口をついて出てきた言葉です。

我ながら細かいですが、この、トレーナー側の気の持ちようはとっても大事なのです。前回も書きましたが、この動きに合わせて飛ぶかどうかは鳥の自由意志なのです。

 

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ジョジョ立ちではありません。

 

高低差がつくと、鳥もますます踏切りの強さと羽ばたきのバランスの調整が必要になるので、これも最初は行きたがりません。

しかし、一度できてしまうと後は簡単です。

 

筋力とバランスなどの調整力をつけなおすために、高低差をつけたりつけなかったり、距離を伸ばしたり縮めたりと、毎回少しずつバリエーションをつけて行います。

意外に思うでしょうが、高い方から低い方へ行くのは苦手です。

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たぶん、これが一番調節力が必要なのでしょう。

 

イメージは、そうですね・・・

子猫が急に高いところに登ってしまって怖くて降りられなくなることがあります。そういうことがないように、確実に降りられる高さを確かめながら少しづつ高いところへ登らせていくような感じです。

登る練習も必要ですが、力を抜いて上手く飛び降りる方も大切な練習になっているのです。

 

だから、右手で飛ばすならターゲットとなる左手を、最初は高く上げておいて、鳥が飛んでから低い位置に降ろすというバリエーションも作ります。

鳥が空中にいる時にターゲットが動くのですから、いきなり高低差を大きくしすぎると信頼をなくして次からは飛んでくれなくなったりします。だからこれはほんの少しづつ、無理はしないで行います。

これらのバリエーションで、5点満点から10点満点くらいになりましたかね。

まだまだ基本中の基本の範囲内ですから、チビちゃんの意欲も十分です。

 

次のお知らせは・・・

そうそう、犬の話題にも触れないといけませんね。