ASO田空24 産神社に行った話 (ASO田園空間博物館 サテライト24 )
お産や安産の神様というのは私にはあまり関係がないので、そんなに期待はしていなかったのがこの産神社です。
しかし実際に行ってみると、なんだか明るくてきれいな、神社独特の清々しさを感じるところでした。田空のサテライト説明では過去の台風被害でご神木や眼鏡橋がなくなってしまったと書いてありました。鉄の仮の橋みたいなのがかかっていたのは、そういうことだったのですね。
きっと、拝殿の周りも地域の方々の努力で整備しなおされたのでしょう。
御神木は、一本だけ残っているようです。
鎮守の森というよりは、きれいな庭園という感じです。
拝殿もまだ新しい感じです。
お産の神様はあまり縁がないと思っていたのですが、御祭神を見てびっくりしました。
分かりづらいので拡大しますが、古事記に出てくる最初の方の古い神様たち。
一番新しい世代でも、初代神武天皇のおばあちゃんの豊玉姫です。
豊玉姫は出産の時に正体であるワニ(サメ説と龍説あり)に姿を変えたのを夫に見られてしまった逸話が有名ですから、それでお産の神様なのですかね。
ちなみに健磐龍命は神武天皇の孫ですから、豊玉姫はひいひいおばあちゃんです。
古事記の神様って、テンション上がりませんか?
・・・そうですか。
皆さんもですか。
狩尾虎舞というのもあるのですね。
阿蘇地区で獅子舞が虎舞なのは、加藤清正の虎退治からきているのでしょうか。
しかしこの狩尾という地区周辺は、この神社一つとっても地元愛を感じます。
狩尾には、扇刈りもありますしね。一応、過去ログも貼っておきます。
ASO田空23 的石に行った話 (ASO田園空間博物館 サテライト23 )
サテライト23の的石は、偶然見つけました。
的石というスポットがあるということも神話の逸話も知っていましたから、「ああ、ここか!」と思いました。
長く真っすぐな、見通しの良い階段があるんです。
外輪山の内側を麓に沿って走る県道のこの近くは、道沿いにサテライトが多くあります。
階段を登りきると、まだ幾分遠くに見える的石が見えてきました。
岩ですが、植物がいっぱいついています。
ここが遥拝所で、一般の人はこれ以上進めないようです。
健磐龍命が弓の練習をしたという有名な逸話。
しかし阿蘇の神話の主役を悪く言うのもなんですが、往生岳って阿蘇山の一部ですし、的石はほとんど外輪山の一部です。
つまり弓の矢拾いをさせられた鬼八は、阿蘇谷を99往復したということでしょうか。
弓で弾き返すならもっと失礼ですからね。そりゃ、100回目には蹴りたくもなります。
というか、本当は難癖つけて切り殺すのが目的だったのじゃないかとすら思えます。鬼八は、民俗学的には平定された豪族か先住民族の擬人化(逆?神格化?)説が有力ですから。
真実はどうかわかりませんが、私にはそう思えたので、火焚き乙女ばかりに押しつけず、私も鬼八にあやまっておきました。
ちなみに火焚き乙女とは何か知らない方は、過去ログをどうぞ。