行動分析学 オペラント条件付けって?
前回の続きです。
ペンギンに、モニターをつつかせる方法。「オペラント条件付け」というテクニックを使います。行動分析学と言えば範囲が広すぎるので、ほとんど動物行動分析学の実践と言えばこの「オペラント条件付け」のことを指していると言ってもいいでしょう。
スキナー箱のスキナーさんが作ったオペラント条件付け理論ですから、こっちを先に紹介すべきだったのかもしれませんね。
簡単に言うと…
第1の法則 ごほうびがあれば、その行動が頻繁になる。
第2の法則 不快刺激があれば、それを避けるための行動が頻繁になる。
たったこれだけです。だけどこれは、それまでの「パブロフの犬(古典的条件付け)」とは大きく違うそうです。
パブロフの犬は、行動ではなく、現象を表します。つまり、「ベルが鳴ったらよだれが出る」ですから、感情や体が無意識に反応してしまうだけであって、それはむしろ動物に記憶力があることの証明くらいに留まるようです。
オペラントは、オペレーション(操作とか)する、つまり行動させる為の条件付けなんですね。
だからその2が、「不快刺激があれば行動を止める」ではなく、「避ける為に行動する(止まるのも行動の中の一つ)」という意味の表現になるのでしょう。
オペラント条件付けは突き詰めて言ったら上の2つの法則しかなくて、後はその応用だと私は理解しています。
ただ、「ご褒美」って言っても、たくさんありますよね。報酬と言った方が科学的なんですが、ビールが報酬だとします。すると、缶ビールを開けた時の「カシュッ!」という音も、大抵の人は好きになります。するとこの音も、ご褒美の一種になっちゃうんです。
一つの投稿が長文になるとますます誰もついてこなくなるので、このビールの例えで、今日はもう一つ投稿します。