サンディちゃんの芸犬修業 シットアップの巻
「シットアップ」とは、オスワリの状態から両手を浮かすという芸です。
わかりやすく言うと「ちんちん」のことですが、特にネットでは何らかのブロックがかかってヤフーキッズとかで検索できなくなると困るので(?)、「シットアップ」で統一します(ちなみに、ボディビル界では腹筋運動のことを指すらしいですね)。
サンディちゃんの話題ですが、しばしお待ちを。
この、ちん、いや「シットアップ」は、もっと早くに取り組みたかったのですが、もうレイザーラモンRGの「あるある」並みに、じらされました。
芸の教え方自体は立ち歩きとさほど変わらない為、単調な内容になりそうですから、今回はなぜ焦らされたのかを中心にお話しします。
私が犬を訓練する時の留意点として、「行動形成は一つづつ行い、強化は複数にわたっても良い」というものがあります。
なんのことか、わかりづらいですよね。
例えば、私がかつてクマに芸を教えていた頃は、「逆立ち」と「でんぐり返し」同じ時期に教えないように気をつけました。基本姿勢が似ているので、混同するからです。
また、「玉乗り」と「三輪車」も、同時期に教えてしまうと、クマは三輪車のハンドルに登りたがるようになってしまいます。
混同する時、動物は大抵簡単な方の芸をやりたがってしまいますから、難しい方の芸を先に教えるのがセオリーです。
だからサンディちゃんの場合、難しい方の立ち歩きから先に教え始めました。念のため次の芸としてすぐには「シットアップ」に取り組まず、間に「オテ」を入れました。
すると今度はオテを忘れさせるため(詳しくは前回参照です)、「タッチ」や「ハーイ」を教える必要が出てきました。
この「シットアップ」を焦らされている間は、どんどん不安が募ります。なぜなら、「シットアップ」と「立ち歩き」との関係は相反することが多く、片方が得意ならもう片方は苦手となる犬もいるからです。
先輩犬である豆柴の兄妹、ゴンちゃんとシーナちゃんは典型で、シーナはシットアップができませんし、ゴンちゃんは立ち歩きが苦手です。
サンディちゃんは以前このブログでお伝えした通り、立ち歩きをメキメキと覚えました。果たして、「シットアップ」は大丈夫なのだろうかと複雑な思いでした。
やっと教えるべき時期が来て取り組んでみると・・・
何と、こちらの気苦労をよそに、2日で行動形成が出来上がってしまいました。
それから程なく、いつもの私の行動形成の目安である「自分で写真を撮れること」が可能となりました。
しかし、芸を混同して覚えないようによほど気を使って教えても、やはり「ハーイ」が筋肉の記憶に残るらしく、両手が挙がってしまいます。これはこれでかわいいのですが、いったん消去する必要があります。
消去の方法は単純で、手が下がるまで待ってから褒めること。
この手が正しい「シットアップ」です。
スタンダードプードルは小さい頃は本当にやんちゃで、「ナントカと天才は紙一重」なところがあるのですが、最近のサンディちゃんは芸の覚えがとても早く、「紙一重で天才の方かも」と思えてきます。
・・・以上、親バカ発言でした。