Mr.トーマのアニマリュージョン!ブログ

アニマリュージョン!は熊本県阿蘇のカドリー・ドミニオンで行われているファンタジックアニマルショーです。このブログではショーだけに関わらず、広く地域情報や動物訓練に関しての話題を提供しております。

サンディちゃんの芸犬修業 2足歩行の巻

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アニマリュージョン!の見習い新人犬、スタンダードプードルの「サンディちゃん」の話題です。

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今は中身を充実させるため、「見た目は二の次カット」のサンディちゃん
 
 
躾以外の「芸」として新たに、2足歩行を教え始めました。
以前、このブログで決意表明(?)の記事をアップしたのが3月の末日でしたから、そこから約一ヶ月弱の修行の結果・・・
 
条件を工夫すれば何とか、4~5mは歩けるようになりました。

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当面の目標は、「立ち歩きをさせたまま私が自分で写真を撮ることができる」というものでしたが、これがクリアの証拠写真です。
 

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上の2枚の写真の足をよく見ると、互い違いになっていて一歩づつ進んでいるのがわかると思います。
 
立ち歩きの芸は、あわてて教えてしまうとカンガルーのようにピョンピョン跳ねて歩くことしかできなくなります。そうなるとスピードを出した時に勢い余って前足をついてしまったり、微調整ができずにケガをしやすいことになるので、まずはバランスをとりながらゆっくり歩かせることが基本となります。
 
さらに言うと、顔は上向きではなく前向きでバランスが取れるようにしていきます。
普通は立ち歩きを教えるとき、ご褒美や合図する手を上にかざします。すると、犬は顔を上に向けて立ち上がります。
顔が上を向くと、犬はバックで歩く方が楽になります。その状態で回転、いわゆる「オマワリ」を教えると、幾分バックをするバランスのとり方で回転を覚えます。
そうすると、その場の回転ではなくてバック方向に小さく弧を描いて回る回転になりがちになります。
放っておけばそのように覚えてしまうので、あえてその逆、前身の方向エネルギー(ベクトル)で回ることを教えるのです。
 
この表現で皆さんが同じイメージを持てるかどうか自信はありませんが、「タツノオトシゴのような姿勢の良さで」立って歩かせる感じです。
そのように前を向けるようになると、どういったメリットがあるかというと、トレーナーが犬から離れても犬がバランスを崩さないようになり、結果、犬を立たせたままで大型犬の全身ショットを撮影することが可能になるわけです。えっへん。
 
で、そういった細かい顔の向きのコントロール等の専門的な話は、また次回。動物トレーニングに興味のある方だけ読んでください(笑)。