祝 阿蘇中岳火口周辺警戒レベル引き下げ記念の杵島岳登山 その2
杵島岳登山の続きです。頂上までは、ほとんど石段で登れました。
ここからだと中岳火口側や烏帽子岳周辺が、よく見渡せます。
火口は前回の写真に写っていましたので・・・
草千里駐車場が、はるか下の方です。
烏帽子岳の麓の草千里は、クレーターみたいな形です。草千里そのものが昔の火口だったのがよくわかりますね。
しかし反対側の見晴らしが、あまりよくありません。カドリーくらいは見えるかと思い、少し頂上を歩きましたが・・・
目の前は、下に降りる崖のような斜面と、見晴らしを邪魔する同じくらいの山。
初めは、これが往生岳かと思いました。
しかし、しばらく頂上周辺を散策して、やっと意味が理解できました。
登って実際に見て初めて気がついたのですが、杵島岳も昔の火山ですから火口があるのですね。
ここは火口の縁の一番高い部分です。写真は火口と私の影。
しかし、これが古御池ではないようです。
この写真から見て、右側に下る急斜面の下がそれでしょう。
写真ではわかりづらいですが、かなり深い崖です。
火口が大きすぎるからそう感じないでしょうね。
で、とりあえず古御池も見れたことですし、下山ルートを探して、道なき道を道なりに進みます。
というのは、一見すると背の低いススキの枯草の野原ですが、人が歩いた跡だけがむき出しの土になって雨で浸食されています。それが上から見ただけではわからないので、一歩一歩気にして歩かないと落とし穴だらけなのです。
落差40センチくらいの浸食された穴の下を歩いたり、上を伝ったり。気分はマリオです。パックンフラワーが出てこないかと心配になりながら歩きます。
こっちは生身で、キノコもスペアもないですからね。
火口縁の反対側につきました。下に米塚が小さく見えます。
右側を眺めるとカドリーが見えると思ったのですが、どうも往生岳に阻まれているようです。てことは、カドリーから見えているのは往生岳なのですね。
阿蘇駅周辺ではちょうど山が重なって見えるので、今ひとつ位置関係がピンとこなかったのです。特に往生岳は目立つのに阿蘇五岳に入れないマイナー山ですから、これが混乱のもとです。
ここで南側を振り返ると・・・
この山際の一番高いところが元いた場所ですね。
反時計回りで、写真の左側から歩いて来ています。
せっかくなので、ぐるっと一周して戻ろうと思いました。この写真でいう右側に向かうと、最初に見た難所を通ることなりますが、今行かなかったら一生通らないだろうなと考え・・・
歩き始めましたが、やはりここが一番の難所。両側が崖のような斜面で、特に右側に落ちたらそのまま阿蘇山に登る車道まで転がっていきそうな落差です。
道自体も、思いっきりたるんだロープの吊橋みたいに下って登るのですから、ここにきてやっと「登山」の実感が湧きました。
で、結局、シロートが単独で古御池周りの下山ルートを探しながら降りるのもどうかと思い、もと来た道を帰ったのでした。
あとから、阿蘇岳の涅槃像の足元側から眺める場所に行った時に写真を撮りました。
こうして見ると、いつも重なって見えていた往生岳(中央付近)と、杵島岳(一番左)は別の山だとわかりますね。
そして、私が歩いたのは・・・
この杵島岳の火口縁に沿ったルートだったのですね。
いい経験になりました。
ちなみに、この日は平日にもかかわらず5組の登山客とすれちがいましたよ。
みなさん、山の規制解除を待ちわびていたのですね。
あと、そうこう言っている間に高岳も登山解禁になりましたよ。みなさま。
私は・・・ちょっと、あのお釈迦様の鳩胸を見ると尻込みしますが。